アトラクトライト | ナノ

 彼は何故立ち続けたか(6/6)



どこで間違えたんだろうか。
気づいた時にはもう何も無かった。




「─────」




一番初めに声を忘れて、
次に顔を忘れた。

どんなことを話していたのか、
どんな表情を浮かべていたのか、
もう何一つ思い出せない。




「俺がヒーローを目指した理由?」

「はい。デーマンドにも聞いたんですけど…」

「…………」




そして、




「内緒」

「ええー!?」

「……君が立派なヒーローになったら教えてあげるよ。ハル」






この世界には答えを導き出すには難解なことが多過ぎた





prevnext

back

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -