アトラクトライト | ナノ

 一つ一つ(7/8)





敵は解放軍。
連合が乗っ取り数十万以上。
4ヶ月後決起。
それまでに合図送る。

失敗した時備えて数を。





「(あのメッセージが本当だとしたら俺らのこのインターンは………いや、考えすぎか…)」

「ハル」

「!」

「浮かない顔してどうした?」

「…………!!」



ホークスがそう言い放った時に少し動かした羽についている何かがライトに反射して光る。
それは1個だけではなくて複数。



「有名になると誰がどんなこと聞いてるかわかんないから気軽にご飯も食べれないんだよ」



「(もしかして…わざと俺に見せてきた?)」



そういえばこれを言ってた時も翼を動かしてたような…。
ただの癖かと思ってたけどこれがもし意図的なものだとしたら……言動をかけあわせて考えられること…もしかしてホークスは何者かに監視されている?
今も盗聴器とかそういった類のものをつけられていて自由に身動きが取れないとしたら、今マーカーのことを聞くのは危険だな。



「まーヒーローって大変だよね。ましてやあのエンデヴァーさんのとこなんてハードでしょ?」

「ええ、まあ…」

「ハードと言えば最近ヘルパットさんと連絡とった?」

「そういえばしばらく連絡とってなかったです。どうかしたんですか?」

「いや───最近忙しそうみたいだから少し心配になってさ。まあ、前に会った時は元気そうだったから大丈夫か」

「(元気そうだった?)」



ホークスの言葉がどこかひっかかって俺は顎に手を当てて考えた。
そんな俺にホークスは首を傾げた。



「どうしたの?」

「!いえ!久々に俺もヘルパットに連絡とってみようかなーって…あはは……」




「ハル!ヘルパットのやつ見てないか!?」

「見てないですが…今日ってヘルパット午前中は休みですよね?」

「そのはずだったんだがあいつ仕事してるみたいでな…無理やりにでも休めんと……!!」

「他のサイドキック情報ですか?」

「いや────やけに元気ぶっていたと聞いてな。あいつは他人から悟られないよう自分を取り繕う癖がある。そんな時は俺が止めてやらんと…!!」



「…………ホークス、俺から1つお願いなんですけど────」

「んー?」

「……ヘルパットのこと信じてあげてください。あの人、周りが思うより不器用で…きっと無理しちゃう人だから………もしかしたら勝手に独りになって無茶してるかもしれないって思って……」

「…………」

「職業体験で一緒にいてあの人は決して悪に屈する事はないって思いました。いつでも人々の笑顔を第一に考える優しい人です。そんなあの人の力になって欲しいんです。それに……………」



────あなたたちはよく似てる。





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