明日晴れるかな(日常編) | ナノ

 標的12 バレンタインデー(3/3)



「……(なんか、ヒバリさんに会うの気まずい……)」



作ったチョコを渡すべく雲雀がいるであろう応接室の前で葵はうろうろとしていると、副委員長である草壁がそんな葵に話しかける。



「どうした葵。委員長に用事なら中に――」

「く、草壁さん!いい所に――!これ、ヒバリさんに渡してください」

「お、おう――」



葵はチョコの入った紙袋を草壁に渡すると慌てた様子で応接室から離れていった。



「(騒がしいやつだな……)」



そんな葵を見て小さく笑う。



「委員長。失礼します。これ、葵が――」

「………………本人は?」

「?先程自分にこれを渡すと走って行きましたが――」

「…………どうして引き止めなかったの」

「え?」



雲雀はトンファーを構えると草壁に1歩ずつ近づく。



「い、委員長!落ち着いてくださ――」

「咬み殺す」

「な……っ!!」



応接室から鈍い音が響いたとか。





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