愛の存在
肉の無い骨張った腕が
奇妙な彼女はパーティー会場にいた…

ざゎざゎとした場の空気に彼女はさしだされたグラスに手をのばす

パリン…
硝子が割れる…

「あぁ…そうだ死のう…」
彼女はふと我にかえってそう呟く…


―――――‐‐
私は死んで人生を終わりにしたくて
辛い日々を投げ出したくて…
破片を−

それなのに…何で私は今この時が楽しいだなんて思ってしまったのだろう

生きる意味の無い世界を手放したくないと思ってしまったのだろう…

握る手が震える−

―――――‐‐
周囲の人々は皆面白半分な様子で彼女の周りを囲んでひそひそ話
‐‐‐――――
  



涙なんて流すことさえなくなっていたのに何で流れ落ちてるのかな…

思考が行動と逆転してまだ生きていたいと叫ぶ
この状況が苦しくて赤黒い滑りのある液に吐き気がする…

気持ち悪い‐

「きゃぁーっ女性が倒れたゎ」

婦人らしきおばさんは声を張り上げる



――――‐‐‐
このまま私は消えることができたら……

きっとこんなに苦しくないのになぁ−

――――−‐

目を覚ました彼女は
ベッドにいた…

手首に巻かれた白く綺麗な布…

……と握られた右手に

彼女は微笑みの涙を流して


「あぁ…また死ねなかった」そう言い訳をするのだ





---------アトガキ---------
存在を主張するすべが手首を切ることな彼女……

彼女の手を握っている人は彼女が好きな人です

身分が違う二人だけが理解できる彼女の行動←ってのを一番に思って書いてみました
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