日の下白いカーテンが
フワリと風に舞う
貴方がそっと手を伸ばして呟くの…
「らむ−…」
それに答えるようあたしも呟くの
なぁに?って…
貴方が微笑む−…
ただそうやって過ぎていく時間がものすごく大好きで−…
貴方が微笑んでくれるだけでこの小さな心が温かくなってこの気持ちを貴方と分かち合いたくて貴方の差し出した手に貴方の体に寄り添う……
「…らむ−…」
遠くであたしの名を呼ぶ声がする…
意識が遠退いていく…
貴方の手は温かくて落ち着くな……
「…らむ?−…‥」
最近の貴方はわたしの名前を呼んで何処か淋しそうに笑うの……
私が話かけてもなんも気付いてくれないの
ねぇ…あたしのこと気付いて!!!あたしはここにいるょ!!!
いっぱい叫んでるのにあたしの声が貴方には聞こえてないみたいなんだ
「らむ……」
貴方は私をギュッと抱きしめて
「ばいばぃ…らむっ−…」
そう言って悲しみの雫をおとすの…
嫌だっ…なんでばいばぃするの?
あたしまだ一緒に居たいょ…
もぅあたしの声は聞こえない
その時気付いたんだ…
あたしは死んでしまったって…
あの時眠りにつかなければ…何度もそう思った…
でもあの頃に二度と戻れないの…
「らむ−っ!!!」
いっぱい呼んでくれてありがとう…
「らむ?」
いっぱい気付いてくれてありがとう…
あたしが貴方に…ご主人様に望むことはあの日のようにずっと笑っていてほしいってこと…
ただ…それだけです
…あの日のような快晴の日…
机に置かれた赤い首輪の鈴がチリンと鳴った…
---------アトガキ----------
この話はご主人のことが大好きな猫が
まだ自分が死んだことを知らないって設定で書いてみました。
なんかよくわからないもんになってしまった……(T_T)