「女の子って何あげたら喜んでくれるの」
「あ?」
「だから女の子ってのはどういったものをあげたら喜ぶのかって聞いてるんだよ」

「わかった?」いやいきなりあんたは真顔で何を言い出すんだよあんた正直そんなキャラじゃないだろ意味わかんな「わかんないとか言ったら冷凍ビーム」「だいじょぶオッケーちょうわかった理解した!」…言いたいことは多々あったがひとまず飲み込んで、おかしいを通り越して気持ち悪いことを言い出したそいつ、海波に視線をやった。

「つーか、さあ」
「なにひずむ」
「あっちのほうで寝転がってる僕以外のメンバーに相談すりゃいいじゃん」
「あいつらに俺の恋愛話を聞かせるなんて自殺行為だろ」

ちょっと寂しげに言いのけた海波にどう返したらいいのかわからなくなった。まあうん、そうだわな。あいつら恋人いない歴イコール年齢だからな。うわあかわいそう。「ひずむ何にやけてんの」「僕らは幸せもんだよなあって」「…あんた恋人の弟さんにめちゃくちゃ嫌われてるけどな」「あーうん、あいつはな、あれだ流行りのツンデレなんだよ」「あれがツンデレ…?」ツンドラの間違いじゃないの、なんて呟くこいつをどうしたらいい。殴ればいいのか。僕だってテロロにいい加減デレをもらいてえよ。テルルと思いっきりいちゃつきたいよ。好きでツンドラされてるわけじゃねえよ!ばか!

「みーたんの彼女さんこそツンデレだよな…みーたんに勿体ないくらいいいこだよまったく」
「勿体ないって…いや確かにそうかもしれないけど…」
「珍しく自信ねえのな」
「…アルガータはほんとに可愛いしお前が言う通りいいこなんだよ」
「…みーたん」
「…なんだよ、ひずむ」
「照れるな。いつもと違いすぎてこわい」
「うるさいよ!」

いつものポーカーフェイスはどこへやら、真っ赤になって海波は声をあげた。なんか勝った気分だ。気持ちいい。冷凍ビームが飛んでこない。「てかさ、のろけてるとこ悪いんだけどよぉ」海波はゆっくりと、真っ赤な顔をマフラーで隠して僕を見た。なにこれうける。みーたんじゃないみてえ。

「話脱線しまくりで結局考えてないじゃん。クリスマス、彼女にやるプレゼント?」
「ちょ…なんでわかったのというかひずむ声でかい」
「今の会話でわかんないほど僕は鈍くねえよ」

海波に見えない海波がさらに赤くなったのを横目に僕もちょっと考えてみる。テルルはもちろん、世話になってるテロロにもプレゼントしてやりたいなあ、なんて。




直接ではありませんが小森さん宅、月沙さん宅のお子さんのお名前お借りしました!
ガールズトークならぬボーイズトーク…いや一応ひずむ女の子だから違うか。激しく俺得ですが楽しかったです^^^^



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