ねた | ナノ





◎白軍 (12/18 21:49)





「…………」
「…………」

なんて言えばいいのかよくわかんないけどとりあえずおれは絶句した。というか絶句している。梅たちが買い出し行ってくると張り切って、出ていったのが数時間前。お留守番組はおれとカルメラさんと氷砂糖。暇すぎたので勝手ながら三人テレビの前に座って鑑賞中である。氷砂糖にいたってはおれの隣でぐーすか爆睡中だけど。

「…………」
「…………」

カルメラさんはテレビに夢中だ。おれはやっぱり絶句する。なんでってそんなの。テレビではクリスマス前、恋人に心を込めてケーキを作りましょう云々と綺麗なお姉さんが喋っているのだ。それを夢中で見ているカルメラさん。一応言っておくとカルメラさんには恋人がいる。
もうどうしようただの悪夢なんだけど。カルメラさんのケーキとかただの兵器だ。涎垂らして寝てる場合じゃないよ氷砂糖。

「…よし」
「…カルメラさん?」
「ケーキなど作ったことはないが見よう見まねでなんとかなるだろう。最初から出来ないと諦めるよりは何事も挑戦が大切だ」
「カルメラさん、ときには諦めることもたいせ」
「とりあえず生クリームからだな」
「……………」

すっくと勢いよく立ち上がり台所へ向かうカルメラさんを横目で追いつつおれはこれから起きるであろう恐ろしい事態に動くことが出来なかった。「起きてるだろ氷砂糖」「氷砂糖は爆睡中でーす」「…どうすんのあれ」「…みんなが帰ってくるまで頑張るしかないんじゃないかな」「…おれまだしにたくないよ」「俺だってしにたくなんかない」るんるんと鼻歌を歌いながら左手に生クリーム、右手にどうしてか裁ち鋏を持ったカルメラさんを見て、不安どころか命の危機を感じたのは言うまでもない、よね?





かしわイコールカルメラです^^
かしわさんのケーキとかただの兵器ってひどいよトビマル^^^^



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