50万打フリリク企画 | ナノ


▼ 割れ鍋に綴じ蓋

「いとこ、ですか?」

私の言葉に、旦那様はゆっくりと頷きました。

「あぁ。妹のところの長男なんだが、今週末にひとつ望も出席するパーティが入っていただろう。そこに一緒に参加させてやってくれと頼まれてな。パーティなんぞ経験したことがないが、同じ年頃の望がいれば心強いだろう、と」

望様がいれば心強い、というのはよく分かりませんでしたが、そんな私的な疑問は内心に留めて笑顔を浮かべます。

「かしこまりました。では、私はそのご長男様のサポートをさせていただくということで」
「宜しく頼む」

旦那様のご命令とあらば、何なりと。



「坊ちゃん、機嫌を直してください」
「…」

パーティへと向かう車の中。坊ちゃんはツンと顔を背け、窓の外の景色を眺めています。こうなることは予測済みなので、私は機嫌をとるため拗ねた表情の彼にキスをしました。

「パーティなんてたかが数時間ではありませんか。ちゃんと貴方のサポートも致しますから」
「…」
「坊ちゃん」
「…」
「ひやあっ!」

突然腰を掴まれ悲鳴をあげます。坊ちゃんはそのままシートの上に寝そべり、ぐりぐりと額を押し付けてきました。

「ずるい」
「何がずるいんです」
「贔屓だ!お前は父ばかり贔屓する!僕の言うことはちっとも聞かないのに、父の言うことにははいはいと頷いて!」
「そりゃあ貴方がいつもまともなことを言ってくださるなら私も従いますが…」
「僕はいつだってまともだ」
「嘘つきは泥棒の始まりですよ」
「そう。僕は泥棒だ。何故ならお前のハートを盗ん…」
「もう到着します。くれぐれも会場でそのような寒いギャグをおっしゃらないでくださいね。鳥肌が立ちます」

ちらりと時計に視線を移し、腰に顔を埋める彼の頭をぽんぽんと軽く撫でます。件のご長男様は、もう先に会場に到着なさっているはずです。

腰に巻き付いた腕を無理矢理どけ、車のドアを開けました。坊ちゃんは渋々といった様子で会場の前に降り立ちます。

「確か先にご到着されているはずなのですが…」
「あそこにいる。あれだ」

キョロキョロと従弟様の姿を探していると、坊ちゃんは会場の入り口付近に立っていた少年を指差しました。こちらに気がついたらしく、その少年が駆け寄ってきます。

「望兄さん、久しぶり」
「あぁ、久しぶりだな、歩」

坊ちゃんによく似た綺麗な瞳。色素の薄い髪。スラリとした体躯。初めてお会いするその少年が、一目で西園寺の血縁者であることが分かりました。

「お待たせいたしました…歩様。私、伊原恵司と申します」
「伊原さん」
「はい。本日はどうぞよろしくお願いします」

にこやかに挨拶を述べて一礼する私に、歩様は一瞬の間を置いた後、ぱあっと表情を華やがせました。

「伊原さん」
「は、はい」

ぎゅうときつく手を握られます。キラキラと輝く瞳が眼前に迫り、その美しさに見惚れてしまいそうになりました。望様の目にそっくりです。

「ありがとう。僕、パーティなんて初めてで…とても緊張しているんだけど」
「大丈夫ですよ。私に出来ることがあれば、遠慮なさらずお申し付けくださいね」
「本当?何でも?」
「はい、何なりと…」
「歩、手を離しなさい」

鋭い声が耳に飛び込んできます。それは紛れもなく坊ちゃんの声でした。坊ちゃんは歩様の手を乱暴に叩き落とし、私を自らの背中で覆い隠します。

「痛いよ望兄さん」
「勝手に伊原に触るな」
「勝手にって…許可がないと触っちゃいけないの?」
「許可があっても駄目だし、そもそも許可など出さない」
「どうして?」
「これは僕のものだからだ。恋人に他の男が触れるのは我慢ならない」
「ぼぼぼぼぼ坊ちゃん!!」

全身から血の気が引きました。この人はいきなり何を仰っているのでしょう。いくら身内相手とは言え、言っていいことと悪いことがあります。

主従、しかも男同士である私たちの関係は、世間一般でそうそう受け入れられるようなものではありません。ましてや歩様は坊ちゃんより年下です。精神衛生上よろしくないのでは…。

おろおろする私をよそに、歩様はにこりと笑って言いました。

「そっか。ごめんなさい」

な、なんて素直なのでしょう…!

私は感動しました。外見はよく似ていても、中身は大違いです。坊ちゃんもこれくらい聞き分けが良くなっていただきたいものです。

「分かればいい」

フン、と鼻から息を吐いてふんぞり返る坊ちゃんの姿に悲しくなります。偉そうにするところではない、と思いました。



「伊原さんって何歳?」

パーティーももう終盤、無事旦那様から命じられた責務を果たせたことに安堵しながら会場の端の方で休んでいると、歩様が唐突に言います。

ちなみに坊ちゃんはまだ別の方とお話をしていらっしゃるので、彼が戻って来たら帰るように迎えの車を呼んでおきました。

「29でございます」
「へぇ、じゃあ望兄さんとは一回り違うわけか…随分歳の差があるみたいだけど、本当に恋人同士なの?」
「へ」
「だって29って大人でしょ。望兄さんは高校生だし、伊原さんからすれば子どもだよね。年下が好きってこと?」
「い、いえ、あの…そういうわけではなくて…」

矢継ぎ早に降りかかる質問にたじたじです。そもそも坊ちゃんとの関係を外でお話しする機会などそうそうなかったので、どんな答えを返せばいいのか必死で考えます。

「…年齢に関しては、あまり考えたことはございません」

私が彼を愛しているのは、彼が彼だからなのです。望様が望様であるならば、年齢なんてものは些末な事柄にすぎないのです。

「そうなんだ。じゃあ告白はどっちからしたの?」
「えぇと、望様からです…が、私も多分ずっと、お慕いしておりましたので…その」
「男同士ってことは気にしない?」
「そう、ですね…以前悩んだこともありますが、今は特に」
「セックスするの?」
「えっ…」

純真無垢な彼の口からとんでもない言葉が飛び出しました。思わず目を剥いて隣を見てしまいます。歩様はにこりと可愛らしい笑みを浮かべました。

「男同士ってどうやるのかなっていう単純な疑問なんだけど」
「いや、あの、その…っ、そういう、ことは…」
「別に照れることでもないでしょ。伊原さんって本当に29歳?」

私には貴方様の発言の方が衝撃的なのですが…今時の高校生は、皆こうなのでしょうか。

「まぁいいや。その反応で分かっちゃったし…それにしても、望兄さんってゲイだったのか。知らなかった」
「そりゃゲイじゃないからな」
「坊ちゃん」

ようやく戻ってきた坊ちゃんの姿を見てほっと胸を撫で下ろします。良かった。私一人ではどうにもこういった話題を処理できません。こういうことは彼の得意分野だと思うのです。

「歩、伊原にあまり変なことを聞くな」
「望兄さんが一人で別の奴と話してるからだよ」
「僕だって出来ればこいつと離れたくはない。だが今日はお前のサポートを優先するというから、仕方なく許容してやっているんだ」
「…ベタ惚れだね」
「当然だ。僕は伊原が男でも女でも猫でも羊でも愛せる。だから僕はゲイではない」

坊ちゃんの言葉を聞いて猫や羊という単語に関連した忌々しい記憶を思い出し、目頭を押さえました。その話はやめてください。

「そっか、じゃあ伊原さんは今日、僕のために来てくれたわけか」

隣に立っていた歩様が身をかがめたかと思うと、ぷちゅっと私の頬にキスをします。びっくりして小さく声が漏れました。

「望兄さんがいるのに、わざわざ僕を優先させてくれてありがとう」

口付けられた場所を手のひらで覆って驚く私に向けられたのは、やはりあのキラキラした笑顔です。

「いえ…お役に立てたのならば、何よりで…っ!?」

突然強い力で引き寄せられ、坊ちゃんの胸板に顔面を打ち付けてしまいます。痛みで呻く私の耳に響いてきたのは、まるで地を這うような恐ろしい声でした。

「貴様…今何をした…?」
「何って、お礼のキス」
「よし分かった。刻む」
「やだなぁ。こんなの欧米じゃただの挨拶でしょ」
「ここは日本だ!!!」
「坊ちゃん!」

今にも飛びかかりそうな勢いの坊ちゃんを慌てて引き止めます。

「駄目ですよ。貴方は歩様よりもお兄ちゃんなのですから、心を広く持っていただかないと。そんな風にガミガミ怒ってはいけません」
「自分のものに手を出されたら怒るだろう。歳など関係ない。あとそのお兄ちゃんというのをもう一度言いなさい」

言いたくはありませんでしたが、この場でこれ以上騒がれるのも面倒だったので、私は言われるがままその言葉を口にしました。

「…お兄ちゃん」
「じゃあ次。お兄ちゃん大好き」
「お…お兄ちゃん大好き」
「うむ。年下設定というのもなかなか…」

満足したようです。単純すぎます。うまく彼の怒りを逸らすことができたところで、そろそろ帰る準備をいたしましょう。

「ではお暇することにしましょうか。迎えの車はもう呼んでありますから、歩様もご一緒に…」
「あぁ、僕はいいよ。うちのを呼んであるから。ありがとう」
「さっさと帰れ」
「坊ちゃん!なんてことをおっしゃるんです!すみません歩様、失礼なことを…」

ぺこぺこと何度も頭を下げる私に、歩様は優しく笑いました。

「伊原さんも大変だね」

…坊ちゃん、見てください彼の対応を。そして見習ってください。



私は泣きながら思いました。何も悪いことはしていないのに、どうしてこんな目に遭わされなければならないのか。

「やだ、いや…っ坊ちゃ、おねがいですからぁ…っ」
「駄目だ」

ぺちんと軽くお尻を叩かれ、後ろに埋められた彼の性器を締めつけたのが分かりました。

「叩かれるのがいいのか?」
「ちが…、馬鹿じゃないんですか、そんなわけ…っあ、あ、ぁっ」
「馬鹿はお前だろう。僕以外の男に隙を見せるから、こういうことになるんだ」

坊ちゃんは小刻みに腰を揺すり、絶妙な角度で内側を擦ります。彼の手が射精を阻むかの如く私のペニスをがっちりと掴んでいるので、苦しくて苦しくて仕方ありません。

「ん、はぁ…ッ、やだぁ、離して、坊ちゃん、ふ、うぅ」
「だから、駄目だと言っているだろう」
「どうしてぇ…あぁっ、あん、んっ、や、くるし…」
「僕がどれだけ嫉妬したか分かるか?これはお仕置きなんだ」

嫉妬。その言葉を聞いて、きゅうんと胸の奥が疼き出しました。こんな状況にも関わらず、私の心臓はなんと能天気なことか。

だけどやっぱり、愛する人が自分を思って怒ってくれるのは、無条件で嬉しいものなのです。

「ごめんなさ、あ、んっ、坊ちゃ、ごめんなさ、いぃ…ッ、はぁ、うっ、んっ」

後ろから突かれているせいで彼の顔を見ることができません。シーツにしがみ付きながら謝罪の言葉を繰り返すと、坊ちゃんはぴたりと動きを止めました。

「…本当に悪いと思っているのか?」
「は、い…っ、思って、ます」
「なら、僕が許可するまでイくなよ」
「え…っあ、ぁ…ッ!」

突然激しくなるピストンに耐え切れず、喉の奥から悲鳴のような声が溢れます。

「や、やだ、だめぇ、だめです…っひぁ!あ、あっ、あうっ、ん、だめぇ、だめだめ、いやぁ…っ!」

おまけに今まで性器をしばりつけていた指が離されてしまいました。せり上がってくる射精感にいやいやと首を振ります。これでイくななどと命令されても、堪えられるはずがありません。

「坊ちゃん、だめ…っとまってぇ、んぁっ、あぁぁっ、あうぅ、う、ン、あっ、ふ…そこ、きもちいです…ッ」
「止まってほしいんじゃ、ない、のか」

坊ちゃんが途切れ途切れに尋ねてきました。普段聞くのとは違う荒く掠れた声に、もう心臓が破裂しそうです。声までそんなに格好良いだなんて、ずるいじゃないですか。

「やぁ、とまって、くださいぃ…あっ、でもぉ…いい、きもちぃ…!!」
「なら、もっとしてやる」
「きゃうぅ…っ、んっ、ん、あぁ…っ、だめ、いっちゃう、いっちゃうからぁ…っやめ、あぁ――ッ」

ごりごりと遠慮なく内側のしこりを押し潰され、頭の中が真っ白になります。

「う、ぅ…あっ、あっ、はぁっ…」

ガクガク震えながら夢中で自らの性器に手を伸ばしました。絶え間なく透明な液を吐き出し続けているそれを痛いくらいに掴み、射精しないよう押さえつけます。

「まだ、ねぇ、坊ちゃん、まだだめ…っ?だめ?おねがい」

泣きながら後ろを振り返ると、中を抉っていたモノがぐんと質量を増しました。

「くそ、かわいいぞ、伊原…ッ」
「あっあっ、や、はげしぃ、んんっ、あ、あっ、う、はぁ…っ」

ばつんばつんと肌のぶつかり合う音が辺りに響きます。気を抜けば達してしまいそうな激しい快感に渦巻かれ、突かれる度に抑えきれなかった精液が漏れ出していきました。

「はぁっ、はぁ…ッん、だめ、だめ、出てる、ごめんなさ、もう、もうゆるして、ゆるしてぇぇぇ…ッ」
「僕も、そろそろ出る…!」
「イって、はやくぅ、坊ちゃ、イって、出してぇ、ふ…っうぁ!」
「あぁ…っ」

ぐっと腰を強く押し付けられたかと思うと、その直後、お腹の中に生暖かい液体が広がっていくのを感じ取ります。

「う、うぅ…」

歯を食いしばって懸命に我慢しながら、彼の精を受け止めました。握り締めた自身の性器からはぽたぽたと濁った液が滲み出し、シーツの上に糸を引きます。

「ひぐ、っ、ぅ、あ…っ」

ついでに涙も止まりません。もうありとあらゆるところからいろんな液が零れ落ちています。ひどい有様です。

「い、伊原…イってない、のか?」

私が達していないことに気がついたらしい坊ちゃんが、慌てたような声で問いかけてきました。キッと鋭い目で振り返ります。

「貴方が駄目だって言ったんでしょう…!!!」
「いや、本当に我慢できるとは思わなくて…多分耐え切れないだろうと」
「私が貴方の命令を無視できるとお思いですか…っ」
「わ、悪かった。もうイってもいい」
「んはぁぁ…ッ!!」

ぐすぐす泣きじゃくる私の腰を掴み、強く一突き。ようやく許された絶頂に、びゅるりと勢いよく精を吐き出します。

「んっ、ん…っ、ん」

我慢していたせいか、中々快感が治まりません。小刻みに跳ねながら射精を続けている間、坊ちゃんが気持ちのいいポイントをゆるゆると擦ってくれました。

「はぁ…っ」

長い長い射精を終えぐったりとベッドに身体を埋めると、坊ちゃんはお尻の中から自身を引き抜いた後、私を優しく抱きしめます。

「反省したか?」
「はんせい、って…」
「お前は僕のものなんだ。誰にも触れさせるな。僕以外の人間を大事にするな。お前に触るのは僕だけだ。お前が大事にするのは僕だけでいい」
「…そんなに、嫌だったんですか」
「嫌なんてものじゃない。四肢がもげるかと思ったぞ」
「も、もげる…!?」
「それくらい痛かったということだ。分かれ」

随分と横暴なことを言われているはずなのに、私の心臓はやっぱりドキドキするのです。自分が彼の所有物だという事実が、ゾクゾクするほどの幸せを感じさせてくれます。

「ごめんなさい」
「別に謝る必要はない。理解すればそれでいい」
「はい。でも…私、嬉しいです」
「嬉しい?」
「この身体も、この心も、全部全部貴方に独占されて…嬉しいんです。幸せなんです」
「そうか」
「はい」

坊ちゃんは、お前が嬉しいなら僕も嬉しい、と笑いました。その顔があんまりにも綺麗で、愛おしくて、泣きそうになります。たとえどんなに我侭でも、聞き分けが良くなくても、私が好きなのはこの人だけなのだと深く深く実感したのでした。



「伊原さん、それ邪魔じゃない?」

後日、先日のパーティのお礼にと歩様が私邸を訪れました。

応対をする私にべったりと張り付いた坊ちゃんの姿を、彼が指差します。

「そんなに警戒しなくても別に手出したりしないよ」
「出しただろ。僕はまだ許してないからな」
「根に持つなぁ。別にキスくらいいいじゃん」
「駄目に決まってる!」
「ただの親愛の気持ちだって」
「嘘だ!お前は僕から伊原を奪おうとしてる!」
「そんなことないよ」

ぷんぷんと私を抱きしめたまま怒る坊ちゃんに、歩様は呆れたような目線を向けました。

「伊原さん、この人のこういうテンションに付き合ってて疲れないの?」
「慣れてますから」
「束縛なんて鬱陶しいなぁって思わない?」
「束縛…」

そんなこと、考えたこともありません。

きょとんとする私を見て、さらに彼は長い長い溜息を吐き出します。

「割れ鍋に綴じ蓋ってやつだ」
「え?」
「似たもの夫婦ってこと」
「ふ…っ」

改まって他の人から私たちの関係をそのように呼称されると、非常に恥ずかしいのですが。言葉に詰まってしまった私とは裏腹に、坊ちゃんは鼻息を荒くして頷きました。

「分かっているじゃないか。そう。僕と伊原は夫婦なのだ。将来を誓い合った仲なのだ。よし今の言葉に免じてこの間のことは水に流…しはしないが、一先ず怒りをおさめてやってもいい」
「それはどうも」
「折角来たんだ。僕の妻の可愛い可愛い話を聞かせてやるから来なさい」
「えぇ…」
「遠慮するな。伊原、お茶の準備を」
「…かしこまりました」

――嗚呼、おいたわしや。こうなった坊ちゃんはもう誰にも止められません。勿論私にも、です。

げんなりした表情の歩様を気の毒に思いながら、私は言いつけ通りお茶とお菓子を用意するためにキッチンへと向かったのでした。

end.




名無し様リクエストで、「エゴイスティックマスターで、伊原が誰かに迫られたり伊原を奪われそうになったり(伊原は気づいていない)して、坊ちゃんが激しく嫉妬からのお仕置きエッチ」でした。
歩は年上が好きそう。伊原は好みドストライクだったと思います。
西園寺家は皆好きなタイプが似通ってると面白いかもしれない。望の父も智もみんな伊原を可愛がってるので、望は毎日やきもきしてますが、ご承知の通り伊原は望にゾッコンです。見た目も中身も全部好き。
ちなみに歩の聞き分けがいいのは、望に余計なことを言うと話が長くなるのが分かっているからです。

素敵なリクエストをありがとうございました!楽しんでいただけますように!

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