▼ 05
「駄目ですか?」
「あ、駄目じゃ、ないです…」
「じゃあ見てください」
ベルトを外しズボンを寛げ、下着の中から自分のモノを取り出す。
「熱くて硬くて、どうしたらいいか分かんないんです」
恐る恐るといった様子で彼が身体を起こしたので、こちらも体勢を変えてベッドの上で胡坐をかく。
「さ、さわって…確かめても、大丈夫?」
…来た。思わず口元が緩む。
「はい。お願いします」
白い手のひらがそれを包み込むように触れた。それだけの刺激でも腰がわななく。
「熱い、ですね」
「んっ、やっぱり変ですか」
「大丈夫…」
ちゃんと治してあげるから。
「っあ、そんな…」
「ん、僕が、全部…悪いもの、吸いだしてあげます」
生暖かい感触が先端に触れる。ま、まさかそんな、律君にフェラしてもらえる時が来るなんて!感動で胸がいっぱいになった。お酒の力よありがとう。
ちろちろと子猫のように何度も舐められ、小さい声が漏れる。
「んっんっ…あぁっ」
「きもちいれすか?」
「うん…きもちいい」
「いひゃいとこあったら、教えてくらさいね」
律君の方も、すっかりこの看護婦さんと患者という特殊なシチュエーションでのプレイに乗り気である。
診察と称して懸命に俺のペニスを貪る彼の髪を、そっと撫でた。
さらさらの黒髪。艶々としていて、とても綺麗。
一目惚れなんて絶対にないと思っていたのに、初めて彼を目にした瞬間から全てが変わってしまった。
控えめな容姿の中に潜んだ、清らかな美しさ。未発見の宝物を自分ひとりが見つけたような誇らしげな気持ち。
妹である百瀬君も十分綺麗だが、彼はそれとは違ってその魅力を内に秘めているというか…とにかく、一番最初に手をつけたのは俺なのだ。
彼の凛然たる美しさは、他の誰にも勝ることはないと思う。
「ん、ん、ぷぁ…っ」
「うあっ」
少し深くまで咥えられ、顔が快感で歪む。
「あ…看護婦さ、そこ…そこがっ」
「ここ?」
「んんんッ、あぁ、そこです…っ」
「んふ、いっぱい出てきましたね」
「やぁぁっ、え、えぐらないで、くださ…」
ぐりぐりと舌先が尿道口に捻じ込んでくるような動きをして、腰が勝手に揺れた。
ふと律君の身体に視線を移せば、ゆらゆらと誘うようにお尻が揺れているのが見える。無意識にその尻たぶを強く掴んだ。
「ひあっ!?」
「は、ァ…、看護婦さん、お尻、揺れてますよ」
「あっ、やだ、ちが…っ」
「俺の咥えて、気持ちよくなっちゃったんですか?」
「〜〜ッ」
「あっ、ちょ、なにを…あぁぁっ」
律君は顔を真っ赤にさせ、恥ずかしさから逃れるためか、フェラに没頭しはじめた。
奥までそれを誘い込み、きゅっきゅっと喉を閉める。それと同時に、流れ落ちた唾液を塗り込めるように手で根本を強く刺激された。
「ひううっ、あ、むり…っむりです!!」
「ん、ん、んぐっ」
ぐちゅぐちゅっ、ずぽずぽ。そんなの一体どこで覚えてきたのかと聞きたくなる程のテクニック。あっという間に絶頂への階段を駆け上がっていく。
身体を前に倒し、彼の頭をぎゅっと掴んで髪に口付ける。びくりと口内がそれに合わせて締まった。
「はぁ…っ、あ、出る、でるでる…ッッ!」
「んうっ!?」
凄い勢いで射精する。喉の奥に当たって跳ね返った精液が、律君の小さな口の中に溜まっていくのが分かった。
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