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▼ 花より○○

*日富美と瑞貴の場合

瑞「やっぱり花見酒だよな」
ひ「お前は飲むな」
瑞「こんなときくらいいいだろ」
ひ「酒癖悪いくせにほいほい飲むなって。誰が世話すると思ってんだ」
瑞「お前に言われたくねーよ!」
ひ「俺はお前ほど悪くない」
瑞「…この間泣いたくせに」
ひ「だから?」
瑞「ぐ…っ!飄々としやがって…!」
ひ「わかめ酒なら飲んでもいいよ」
瑞「ばっ、ばっ、ばかか!!あれはもう二度とやんねぇ!!」
ひ「ノリノリだったくせに?」
瑞「ノってない!つうかここ外やし!無理だろ!」
ひ「その言い方だと外じゃなかったらやってもいいって言ってるみたいに聞こえるけど」
瑞「違う!!」

以前飲んだときはこんな感じでした。


*律と亮一の場合

律「亮一さん、見て。桜が綺麗」
亮「本当だな。桜吹雪ってやつか」
律「ひらひら舞ってるのはとっても綺麗だけど、散っていくのを見るのは少し寂しいかなぁ」
亮「また来年咲くさ」
律「そのときも一緒に見ましょうね、桜」
亮「…律」
律「え?」
亮「髪、花びらついてるぞ」
律「本当?とってとって」
亮「…」ちゅっ
律「…!」
亮「君には桜色が似合うな」
律「ふ、不意打ちは止めてください…」
亮「おぉ、顔まで桜色だぞ」
律「うるさいです!」

桜色が似合う律ちゃん(攻め)。


*藤城と九条の場合

藤「日本人は昔から桜が好きで、桜を題材にした和歌は多い。その儚さと無常観は…」

九「せんせぇ」
藤「なんだ」
九「今日の授業でセンセーが言ってたムジョーカンって何?」
藤「…」
九「あっ、そんな呆れた目すんな!分かんない生徒に優しく教えてやるのがアンタら教師の仕事だろ!」
藤「…俺はお前の家庭教師か?どれだけお前に時間とられてると思ってるんだ」
九「仕方ねーだろ。俺バカだもん」
藤「威張るところじゃねぇだろうが」
九「だって俺が勉強するようになったのってセンセーに会ってからだし」
藤「じゃあなんか報酬用意しろ」
九「…金かよ。ガメついなアンタも」
藤「餓鬼に金をせびるほど落ちぶれてねぇよ」
九「じゃあな…にっ!?」
藤「…」
九「えっ、えっ、何、何した今!?何か痛かったんだけど!?吸った!?噛んだ!?」
藤「…桜の花びらをつけただけ」

面白半分で生徒にキスマークをつけるダメ教師。


*ひかると聡太郎の場合

聡「んっ、あ、は、花見…桜、見に行くって言っただろぉ!!」
ひ「桜ならここにかわいーのが二つあるよ?」
聡「ば…っ、ばかなこと言うなぁ…!!あぁっ!や、やだぁ…」
ひ「なんでいっつもいっぱい弄ってるのに、そーちゃんの乳首は綺麗な桜色なんでしょうかねー」」
聡「んぁっ!知るかそんなこと…っ、も、離せ、変態!!」
ひ「俺は桜を見るより、こっちを見てた方が楽しいな」
聡「俺は楽しくな…ッん、んん――!!」
ひ「よし、じゃあこうしましょう」
聡「へ…?」
ひ「あと二回乳首でイけたら、お花見行こうね」
聡「バカ!アホ!何だその条件は…あぁっん!!」
ひ「はー…お花見って素晴らしい…」

お花見(聡太郎の乳首弄り)。

*新太と傑の場合

新「それ、桜?」
傑「うん。学校のなんだけど、綺麗に咲いてたから思わず描いちゃった」
新「色塗らないの?」
傑「うーん…暇だったら塗ろうかな」
新「えー塗ってよ。見たい」
傑「新太がそう言うなら…」

傑「はい、これでどうでしょう。色鉛筆でぱぱっと塗ってみただけだけど」
新「よし。じゃあそこに座って」
傑「?」
新「そのスケッチブックをこっちに置いて」
傑「??」
新「つまみになりそうなもの作ってきたから、今から花見をしよう」
傑「…花って俺が描いた絵じゃない」
新「俺にとっては何よりも綺麗な桜だよ」
傑「もー…なんなの嬉しいじゃんか…」

新太はどこまでも傑バカ。


*望と伊原の場合

伊「坊ちゃ…っくしゅん!すみませっくしゅっ!あぁもうっくし…ッ!!」
望「ティッシュならここだぞ」
伊「ありがどうござい…へっくし!!」
望「その様子じゃ、花見は夢のまた夢だな」
伊「ずみまぜん…ぜっがくざぞってくだざっだのに…」
望「いや、僕はただお前と一緒に出かけたかっただけだ。気にするな。それより口移しで薬を飲ませてやろう」
伊「げっごうでず」
望「んん、んんんんんん!!(※さぁ、口を開けろ!!)」
伊「やめでぐだざ…っぶぇっくしょん!!」
望「…」
伊「ご、ごめんなざ…っ、ディ、ディッジュを…!!」
望「んんんんんんんんんん!!!!(ありがとうございます!!!!)」
伊「変態!!!!」

望にとっては鼻水も唾液もご褒美です。


*依人とスイの場合

依「スーイちゃんっ!ちょっと髪触らせて!」
ス「いいけどどうし…」
依「うん、かわいい!似合ってる!」
ス「な、なに?」
依「桜色のバレッタ!スイちゃんに似合うと思ってつい買っちゃった」
ス「桜色…」
依「あとね、日本で一番多いソメイヨシノの花言葉って『優れた美人』なんだって。まさにスイちゃんのことじゃない?」
ス「…俺って美人なの?」
依「美人だよ。すっごく。美人だし可愛い」
ス「う、うれしい…ありがとう、依くん。大好き」
依「俺もスイちゃん大好き!あ、あとね、ソメイヨシノの花言葉はもう一個あって」
ス「うん?」
依「『純潔』っていうんだって。スイちゃんはもうバージンじゃないから純潔じゃないけど、でも俺はそんなエロいところも好きだから安心してね」
ス「…やっぱ依くん嫌い!!」
依「なんで!?」

最早花見ではなくなってしまった。




メールで「お花見ネタどうですか〜」という意見を頂いたので、それに乗っからせていただきました。
花見でもなんでもないCPの話もありますが、どうぞお許しください…。


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