▼ これからもよろしく
*日富美と瑞貴の場合
ひ「飛行機のチケット」
瑞「持った!」
ひ「財布と携帯」
瑞「ある!」
ひ「お土産」
瑞「買った!」
ひ「よし。行くぞ」
瑞「おう!ひふみのかーちゃんが空港まで迎えに来てくれるんだっけか」
ひ「うん。瑞貴と帰るって言ったらなんかすごい喜んでた」
瑞「わはは、それは俺も嬉しいな」
ひ「お前の好きな栗きんとん作ったから正月食べてって」
瑞「えっまじで!うちの母さんもひふみの好きだからってかまぼこ超買ってきたらしいぞ」
ひ「はは、確かに好きだけど。なんで皆自分の息子よりも他の子優先させてんだろ」
瑞「なー、変だよな」
ひ「あ」
瑞「なんだよ」
ひ「忘れてた。手貸して」
瑞「んなっ、ばばばばか!こんな道端で何考えてんだ!見られたらどう…」
ひ「今、手冷たいから瑞貴が繋いでくれてたら助かるんやけど」
瑞「ぐ…っ、え、駅までやからな…人が来たら即離すからな!」
ひ「うん」
一緒に帰省するみたいです。
*律と亮一の場合
律「亮一さん、お正月はどうするの?実家?」
亮「一応大晦日と元旦は実家だな。と言っても電車で一時間程の距離のところだけど」
律「あ、じゃあ実家から戻ってくる時間、教えてくださいね」
亮「それはいいが、どうしたんだ?」
律「え、いや特別な理由とかはなくて…亮一さんが帰ってくるのをお迎えしたいってだけなんだけど」
亮「お迎えに来てくれるのか」
律「もちろん。顔見たいしね」
亮「…」
律「亮一さん?」
亮「…やめるか否か迷う」
律「んん?何を?」
亮「実家に帰るのを」
律「いやいや!何でですか!ちゃんと帰んなきゃダメでしょう!」
亮「こんなに可愛い君を残して、新しい年を迎えられる気がしない」
律「帰りなさい」
可愛いって言われると怒る律。
*藤城と九条の場合
九「な、なぁ…ちょっと言いたいことあるんだけど」
藤「なんだ」
九「…藤城先生、今年は大変お世話になりました。来年も御指導御鞭撻の程宜しくお願い致します」
藤「…意味分かって言ってるか?」
九「ごべんたつって何?」
藤「鞭打ってください、って言ったんだぞお前」
九「えっ」
藤「そうかそうか。九条くんは俺に厳しく痛くされたいってことか。分かった」
九「違う!」
藤「まぁお前痛いのスキだもんな」
九「だぁかぁらぁ!!そういう言葉があるんだろ!?ただ丸暗記しただけだって!」
藤「来年も宜しく」
九「せっ、センセー!ちゃんと聞けって!なぁ、なぁ!優しくしろ!」
藤「やだね」
ご機嫌な藤城先生。
*ひかると聡太郎の場合
ひ「聡太郎、大丈夫?」
聡「大丈夫。お前は?」
ひ「俺は平気だよ」
聡「もう一本電車見送れば良かったな。押しつぶされそう」
ひ「まぁ元日だしね。初詣なんてどの時間も同じじゃない?」
聡「迷子にならないようにしろよ」
ひ「んじゃあはぐれないようにしっかり俺にくっついてて」
聡「むぐっ…ひ、ひかる…ちょ、人前でなにす…」
ひ「逃げちゃダメ。ぎゅうぎゅう詰めで動けないし、誰も見てないから平気平気」
聡「そういう問題じゃ…っ、ん」
ひ「あ、ごめんね。手が当たっちゃった」
聡「馬鹿っ!早くどかせ!」
ひ「ん、ちょっと待ってね…挟まってる」
聡「…っ、ぁ、ん…」
ひ「聡太郎?」
聡「そ、そこ動かしたらいやだ…やっぱり、どけなくていい…んぁッ!」
ひ「こら、そんなやらしい声出しちゃ駄目でしょ」
聡「…だ、だって」
ひ「ほーんとにそーちゃんってばかわい」
聡「…お前、わざと…」
ひ「んふふ」
聡「馬鹿っ!変態!お前なんかもう知るか!」
ひかるはこのあと聡太郎のご機嫌をとるのに必死。
*新太と傑の場合
傑「新太」
新「ん?」
傑「新年明けたよ。おめでとうございます」
新「本当だ。おめでとうございます」
傑「今年も宜しく」
新「こちらこそ宜しくお願いします」
傑「初詣どうする?」
新「んー、人混み避けたいから明日か明後日に行こう」
傑「そうだね…あ、この年越しそばのだし美味しい」
新「良かった。姉ちゃんに作り方教えてもらったやつ」
傑「そっか…」
新「…?」
傑「…」
新「どうしたの、傑。お腹痛い?食べ過ぎた?」
傑「…ひっ、姫はじめ…」
新「へっ!?」
傑「姫はじめ、したい…」
新「姫はじめ…って、エッチのこと?」
傑「……っもうやだやっぱり恥ずかしい寝るー!!」
新「いやいや待って待って!傑!俺もしたいから!」
傑「…ほんとに?無理してない?」
新「むしろ大歓迎です」
たまにはエロもね。
*望と伊原の場合
伊「坊ちゃん、もうすぐ年明けですよ」
望「そうか。今年ももう終わりか」
伊「色んなことがあった一年でしたね」
望「伊原」
伊「はい。何かお飲み物をお持ちしましょうか?」
望「いやいい。それよりも、ちょっとこっちへ来なさい」
伊「はい」
望「僕の膝の上に乗りなさい」
伊「嫌です」
望「お前!!今年最後くらい僕の言うことを聞いてくれたっていいだろう!!」
伊「いつも聞いているじゃありませんか」
望「じゃあ今も聞け」
伊「…分かりました」
望「そのしかめっ面をやめなさい」
伊「注文が多いですね」
望「ほらほら、もう年明けだぞ」
伊「貴方の膝の上で迎える新年など、何だか先が思いやられます」
望「幸先良い、の間違いだろ」
伊「…まぁ、坊ちゃんのそういう都合の良いポジティブさは尊敬します」
望「お前はネガティブだからな。僕が代わりに明るくないと」
伊「…そうですね」
望「ということで新年一発目のセックスはにゃはらではなくめぇはらでいってみようか」
伊「めぇはらとはまさかひつじのことですか」
望「もちろん。めぇめぇ鳴くお前もきっと可愛いぞ」
伊「その喘ぎ声はさすがに萎えると思いますけど…」
めぇはらは許可されませんでした。
*依人とスイの場合
依「スイちゃん!!」
ス「わっ!びっくりした…お、おはよう依くん。いらっしゃい」
依「あけましておめでとうございます!!」
ス「あ…おめでとうございます。今年もよろしくね」
依「よろしくおねがいします!…初売り行った?」
ス「まだだけど…行ったの?」
依「行ってきた!そんでこれ買ってきたから、着て!」
ス「え…これって…下着?」
依「ホントはね、自分の服買いに行ったんだよ。でもたまたま通った店でその下着売っててさー、ビビッときて買っちゃった!」
ス「ベビーピンク…依くんの中の俺のイメージって、こんな感じなんだ」
依「ふふふ、可愛いでしょ?絶対似合うよ!」
ス「…着がえるとこ、見る?」
依「えっ!!!いいの!!!見る!!!」
ス「ん、いいよ」
依「やった!!」
ス「タイツと…あと、このセーターも脱がしてね」
依「うん。スイちゃん、もうやらしい顔してるね」
ス「言わないでよ…分かってるから」
依「かわいいよ。好き。大好き」
ス「んっ…」
カ「ヤるならどっか別の場所でヤれよ」
依「もう!カイ!折角いい雰囲気だったのに!」
カ「いや俺悪くなくない?」
人目をはばからない迷惑カップル。
*
2014年は大変お世話になりました。
2015年も宜しくお願いします。