▼ 虜なんです!
「さぁ、始めようか」
久人さんの甘い瞳が僕を見つめます。それだけでスイッチが切り替わったのごとく、身体が火照っていくのです。
「あっ…」
くりくりと親指で乳首を捏ねられ、甘い吐息が零れます。ギシリ。ベッドが軋みました。
「ハル、ハル、俺の可愛いハル」
「はうぅ…久人さぁん、んんっ…あひっ」
「あぁ、なんて綺麗なんだ…」
敏感になったその粒を唐突に舌で押しつぶされ、ガクガクといろんな部分が痙攣します。
僕の性器は言うまでもなく完全に屹立しており、浅ましくも恥ずかしい液体を零し続けていました。
「あんんっ、だめ、だめぇ…」
久人さんはべろべろと飽きることなく乳首を舐めまわしながら、時折その細く繊細な指でペニスを撫でてくれます。
その度に電流のような快感が全身を支配し、僕は悩ましく腰をくねらせました。
「いやらしい顔。気持ちいいかい?」
「あっ、いい、です…すごく…もう、おかしくなる…!」
「いいよ。ハルの全部、見せて欲しい」
情欲を滲ませた声で囁かれ、ぼんやりと熱に侵食されていく頭。
僕は久人さんの腰の上に座ります。そして自然と足を広げ、人には見せられないような秘所を彼の眼前に晒しました。
「僕の恥ずかしいところ、見てください…っ」
ペニスから溢れ出した液体はお尻の穴まで伝い、堅くすぼまったそこを柔らかく解していきます。ひくひくと勝手に腸が収縮しているのが分かりました。
「はしたない子だ」
「あううっ、ごめんなさ…!ああぁぁぁぁっ!」
ぱしんぱしんと彼の手が僕の尻を叩きます。痛みすら悦楽として捉えてしまうこの身体も、全て久人さんのせいなのです。
彼が僕をこんないやらしい身体にしたのです。
「真っ赤なお尻をして…痛くないの?」
「き、気持ちいい、です…」
「ハルは淫乱だね」
「は、い」
嬉しそうに瞳を細める久人さんを見て、僕まで嬉しくなってしまいました。
もっともっと彼に喜んで欲しい。だから僕はもっともっと淫らに乱れなくてはなりません。
「はぁ、う、んンっ、あ、ひさとさ、ひさとさんっ」
自ら腰を動かし、久人さんの股間に自分のモノを擦り付けます。彼のズボンがえっちな汁でべちゃべちゃになっていきますが、止められるはずがありません。
「んくっうぁぁっあっいいっいいです!おちんちんきもちいいです…!」
「駄目じゃないか、こんなに汚しちゃ」
「んっあっ、ご、ごめんなさ…!ぬ、脱がしてもいいですかっ」
彼のペニスも硬く勃ち上がっていて、熱を帯びています。僕の姿を見て興奮してくれている。なんて幸せなことなのでしょう。
早く、早く、その大きくて立派な性器を見せて欲しい。そんな思いでズボンを脱がしにかかります。
「俺のモノが見たい?」
「見たいです…」
「見るだけ?」
「あ…い、いえ、それだけじゃ、なくて…僕の、お尻に、入れて欲しいです…」
「ハルは悪い子だからどうしようかな」
「やだぁっ!お願いします…!何でもしますからぁ…」
涙目になって懇願すれば、久人さんはふふふと声をあげて笑いました。そして艶かしい手付きで僕の頬を撫でます。
「久人さん…?」
「…君のことが愛おしくって仕方ないよ。どうしてそんなに可愛いんだい?」
「かわいいなんて、そんな…」
「ハル」
「あ…」
あらわになる彼のペニス。赤黒くて大きくて凶悪なカタチ。僕を気持ち良くしてくれる、大好きなモノ。
「いいよ。ハルの好きにしなさい」
「は、はい」
許可を得ることができた僕は、彼の肩に手を乗せて、ひくひく疼き続けている後ろの穴にあてがいました。
そうしてゆっくりと腰を下ろしていきます。ぶちゅううっといやらしい音が耳に響いて恥ずかしいです。
「ああぁっやぁっん!ふ、はぁ…おっきい…っ」
「ハルのお尻が狭いんだよ」
「ひ、ん…っあ、でも、ちゃんと奥まで、届きましたぁ…ああぁぁっ!」
先程のように尻たぶを強く叩かれ、背中を反らして喘ぎました。顎に伝った僕のえっちな涎を久人さんが舐め取ります。
「ハル、ハル…俺のことが好き?」
「ん、ふ、ぁ…すき、すきですぅ!ひさとさん、すきぃ…っ!」
「俺も愛しているよ…俺の、俺だけの可愛い可愛いハル…愛してる」
愛の言葉を皮切りにして、下から強く激しい突き上げが始まりました。
ぐちゅぐちゅごりごり敏感なおまんこの中を抉られて、頭の中が真っ白です。ちゃんと答えたいのに。僕も愛してるって、言いたいのに。
「あぁぁぁッ!ひぁっあっあっ!んっふぁっあんッ」
「…っ、はぁ…」
ぽたり。ぽたり。彼の額に滲んだ汗が落ちていきます。快感に歪められたその表情は美しく、きゅうんと胸が切なくなりました。
この人の全てが僕のもの。そして僕の全ては彼のもの。
嬉しい。幸せ。もう何もいりません。僕は久人さんがいればそれでいいのです。
「だめぇぇっ、ふ、あぁっ!あっあっあっそんな、激しく…いっあぁぁんっ!」
「何度でも、イっていい」
「あうっあっはぁぁ!ひさとさん、ひさとさん、ひさとさん…っ!」
ガクガク揺さぶられながら、涙で滲む視界の中必死に彼に縋り付きます。身体の痙攣が治まらず、何度も何度も足が勝手に宙を蹴りました。
そして。
「あーーーっ!あーーーっ!」
彼の鋭い亀頭が前立腺を抉り、耐えきれずびしゃびしゃと精液を噴き出してしまいました。
「く…っ」
久人さんも絶頂を迎えたようで、熱い液体が腸の中に広がる感覚がします。僕は意図的に穴に力をこめ、最後まで搾り取ろうと頑張りました。
「ハル…」
「あ、あ…は、い…」
荒い息の僕と彼。にこりと柔らかい笑みが降ってきます。
「次は、四つん這いになろうか」
「はい…久人さん」
夜はまだまだ終わりません。