▼ 05
痛いし気持ち悪いし、尻裂けてんじゃねえのかこれ!!半ば叫ぶように抵抗していると、それをうるさいと感じたらしい奴の指がもう一度口内にぶち込まれた。
「い、はぁ、んぐっ」
「夢の中では喘いでたんだろ?だったら今も可愛い声あげてみろよ」
「ふ、ふひゃへんは!!」
ふざけんな!!ちんぽシゴかれるならともかく、ケツに指突っ込まれて気持ちよくなってたまるか!!夢の中の俺はフィクションだっつの!!
はぁはぁと熱い吐息が首にかかる。言うまでもなくそれは俺ではなくひふみのもので、何でお前が気持ちよさそうな声あげてんだくそが。しかしこの口は文句どころかただ唾液を排出するだけである。
「ん、ん、うう、ッ」
動き回る尻の中の指。穴を広げるように内側から力を込められ、俺はぶんぶんと首を横に振った。嫌だ嫌だ嫌だ。ってかお前気持ち悪くねぇのかよ。そんなとこ汚いだろぉ…っ。
「…こっちの指のがいいか」
「あ、な、なにす…ひぎっ」
突然口からも指が抜かれる。同時に尻に入っていた指も抜けていって、ようやく解放されるんだと希望の光が見えたかと思いきや。
「ん、あぁっ」
今度は唾液でべちょべちょに湿った方の指が、二本同時にゆっくりゆっくり挿入された。水分を伴っているため、先程よりも滑らかな感触ではあるが…あ、うそ、無理だって。
「ま、まだやるのかよぉッ」
「嫌?」
「嫌に、っう、決まっとろーが…!」
「でもちゃんとほぐさなきゃ痛いじゃん。こんな狭かったら俺の入んねーよ」
「はぁっ!?お前のちんこなんか、入れさせるわけな…っ」
「夢に見るほど俺とセックスしたかったんだよなぁ、瑞貴は」
「ち、ちが…ふぁぁっ、ン!?」
ひふみの指がある一点を掠めた瞬間。今まで痛いだけだった感覚の中に何か別のものが流れ込んできた。萎えていたちんこが再び熱くなっていき、女のような聞きたくもない嬌声が口から飛び出す。はぁ!?なんだこれなんだこれなんだこれ…!?
「見ーつけた」
「あぁッ、あっ、んふっ、やぁぁぁぁ!」
「…すげー」
「んく、ひっ、ひぅっ、そこ、そこやめろってぇぇぇぇっ」
しこりのようなそれをごりごり擦られたり、挟まれたり。その度に目の前が真っ白になり、必死に目の前のタンクにしがみ付いた。涙と涎で顔面はびしょしょ、先走りを垂れ流すペニス。上も下もぐちゃぐちゃだ。
「痛くない?」
「いたっ、いたくないっ、からぁ、はァ」
「もう一本いけるかな」
「あぁぁぁッ、うそっ、やぁ!」
ぐぷぐぷと三本目の指を突っ込まれる。許容範囲を超えたその容量に、穴が無理矢理広がっていくのが分かって目を見開いた。あァ、あつい、あついあついあつい。尻が、熱い。
「しぬっ、おれっ、しんじゃうぅぅンッ!やらっ、やら、ひふみ、こわいぃ…ッあっあっ」
「怖くないし死なない」
「だってぇ、おしり、おしりだけで、イく、イっちゃうっ」
あぁもう、くそ気持ちいい。でも同時に訳の分からない部分を触られたまま絶頂してしまうことへの恐怖に、子供のように泣きわめく俺。あとからあとから涙が溢れて止まらない。
「…じゃあ、ちんこも触った方がいい?」
「ん、く、うん、うん、ちんこも、ちんこもさわって、ひふみ、おれのちんこ、さわってぇッ」
「お前…まじでエロすぎだろ」
「んひぁぁぁぁっ、どっ、どうじとか、イく、イくイくっ、イっあぁぁンっ」
ぐちぐちと尻の中を弄られると同時に荒っぽくちんぽを扱かれ。強すぎる刺激に耐えられるはずもなく、便器の中にびしゃびしゃ精液を噴き出しながら達してしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「瑞貴…大丈夫か」
「だい、じょ…うぁ、ンっ」
ずるり。息を整えようと浅く呼吸しているときに指が抜かれ、それだけの刺激でもぴくぴくと身体が痙攣する。
「…さて」
力が入らない俺を、ひふみが後ろからそっと抱きしめた。腰に当たる勃起ちんこに顔が熱くなる。…俺、とうとうこれを入れられ、
「片付けして帰るぞ。立てるか?」
…え?
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