▼ あとがき
まず、ここまで読んでいただいてありがとうございました。普段リクエスト作品以外であとがきなるものはほぼ書かないのですが、どうしても書きたくなったので書いてしまいました。(長いので読まなくても大丈夫です。勢いで書いたので恥ずかしくなったらあとで消します)
シック・ラバーはサイトを立ち上げるに至るきっかけになった話でした。今考えると正気を疑うくらいのスピードで書き上げたような(多分二週間くらい)記憶があります。単純に「ケンカップル」が書きたい、とただそれくらいの気持ちだったので、何故この作品タイトルにしたのか……とたまに思います。多分思いつかなかったので適当につけたな。
そんな行き当たりばったりで始めたものが、「楽しい」になって、「もっと書きたい」に繋がって、他にもたくさんいろんな話を書きました。面倒くさがりで適当な私が、今日までサイトを続けて来られたのは、間違いなくシクラバのおかげです。自分で書いたものに「おかげ」という言葉をつかうのはなんだか恥ずかしいし変ですが、シクラバを書こうと思わなければ、そもそもサイトをつくることもなかったと思うので、やっぱりひふみと瑞貴は特別です。サイトを始めたころよりずっと、特別になりました。特別になりすぎて、この話を書き上げるのに一年くらいかかってしまいました。最初に二人を書いたときの速筆が嘘みたいです。
私の創作は、基本的に私がそのとき一番書きたいものです。好きなものばかりを詰め込んでいるので、私は私の書くものが好きです。大好きです。自分で自分の話を読み返すこともしばしばです。そんな私のいわば自己満足の創作が、いろんな方に「好きだ」と言ってもらえるのはすごいことだなぁと思います。すごく嬉しいことだなぁと思います。一人きりで創作していてもきっとこんなには楽しくなりませんでした。私も好きな作家さんに拍手コメントやメールを送りますが、「好き」を伝えるのがどれだけ気力のいることか、毎回のようにその大変さを実感します。そしてその「好き」をもらった側がどれだけ嬉しいのかも知っています。この場を借りて、改めて感謝の言葉を述べさせてください。いつもありがとうございます。つい先程「面倒くさがりで適当な私が、今日までサイトを続けて来られたのは、間違いなくシクラバのおかげ」だと言いましたが、私がサイトを続けて来られた一番の理由は、皆さんから今までいただいた感想や励ましの言葉です。
今回あとがきを書いたのは、この話を書いた後すぐに、「書きたいところを全部書いちゃったな」と思ったからでした。今までは一つの作品に対してそんな風に思ったことはなくて、まだまだこういう話を書きたい、と続きを考えることしかしてこなかったのですが、ひふみと瑞貴に関してはもう全部だなと。そしてそう思うと同時に、どうしようもなくさみしくなってしまいました。私はいつも、素敵な小説や漫画を読み終わった後、「めちゃくちゃ良かった……」と萌え悶えるのと同時に、「きっとこのお話はここで終わっているからいいんだろうけど、まだ終わらないで、ずっとこの続きを読ませて」と切ない気持ちになります。今回感じたさみしさは、それによく似ていました。
綺麗な幕引きに憧れます。きちんと作品を終わらせることができる人に憧れます。だけど私はやっぱりさみしいので、ずっと二人を書いていたいと改めて思いました。それがどんな形になるかはわからないけど、小ネタでも、番外編でも、リクエスト作品でも、まだ書きたい。
これからもどうぞ、よろしくお願いします。
ありがとうございました。
2018.12.02
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