▼ 小山 雅宗
いただいたコメント
▽お二人のおはなしが大好きだからです!
▽津々見さんに溺愛されて、どんどん可愛くなっていってます!
▽通常も、小ネタの女体化・ショタ化バージョンも大好き!
▽津々見に着々と絆されてくのとエロすぎなのがめっちゃかわいい
▽ビッチ受けたまらなく可愛いです...っ!!!ビッチなのにすっかりつつみに飼い慣らされてとろとろになってる小山が大好きです!!
▽快感に流されちゃう受けって苦手だったんですけど、小山のおかげで好きになりました!
▽えろい
▽個人的にビッチな受けが大好きなので…!それから、作中でどんどん素直になっていく小山くんがとっても可愛いです〜!感情を吐露してしまう場面がたまりません
▽たびたび津々見×小山カプの更新に反応し
▽攻めに溺愛される受けが大好きです!特に小山のツンデレっぷりがツボです(=゚ω゚)ノ
*
津々見さんは俺の手から紙を奪うようにして取り去った。
「ここに書いてあることは正しいね」
どういう意味ですか、と俺は問う。
「小山の魅力は、俺に愛されてこそ発揮されるってこと」
「それは…」
そうかもしれない。自分自身に魅力なんて大それたものがあるとは到底思えなかった。
そもそも外見以外を褒められたことがないし、魅力というからにはやはり人を惹き付けるような明るさであったり、優しさであったり、そういう内面の良さを含めたものを指すのではないだろうか。
生憎自分は、そういったものとは無縁なのだ。津々見さんと一緒にいることが自分にとって良い方に解釈されているのならば、俺の魅力とはそういうものなのだと言うのなら、その方が頷ける。
「人を惹き付ける良さなんて、小山には必要ない」
津々見さんはベッドに腰掛け、俺を抱き寄せた。
「俺がいるんだから」
愛おしむような視線。宝物に触れるような指先。心地がよくて、気持ちが良くて、溺れてしまいたくなる。
「俺は小山しか要らないよ」
「はい」
「俺だけ。俺だけの小山」
「…はい」
「本当にわかってる?」
「わかってます」
「じゃあ、そういうときってなんて言えばいいんだろうね」
「愛してる…じゃ、ないですか」
言ってから後悔した。何を、馬鹿なことを。顔が熱い。身体が火照る。
だが彼はそんな俺を見て、この上なく嬉しそうな笑みを浮かべた。
「本当はね、愛してるだなんてとんでもないと思ってるんだ」
「え…」
「だって、愛してる、じゃ足りないからね。他に代用する言葉がないから、仕方なく愛してるって言ってるだけなんだよ。少なくとも俺は」
「…」
「小山はどう?」
キザだ。いや、でも、似合ってる。
「俺も、同じですよ」
ふふ、と小さく声を上げて笑う俺に、津々見さんはやっぱり「愛してる」と囁いた。
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