依くんとスイちゃん | ナノ


▼ 01

スイちゃんは言わば高嶺の花のような存在で、決して手が届くなどとは思っていなかった。

年を追うごとに綺麗になっていくスイちゃん。皆の憧れのスイちゃん。どんどん遠くなっていくその存在を、俺はただ見ていることしかできなかった。

できなかった、はずなのに。

「スイちゃん」
「んー?」

名前を呼べば返事が返ってくる。こうして触れることが許される。

…そう、俺とスイちゃんは、恋人同士なのだ!

「スイちゃーん」

むふふと笑い声を上げながら、隣に居たスイちゃんを強く抱きしめた。いい匂いがする髪に鼻を埋め、ぐりぐりと甘えるように擦り付ける。

「あはは、くすぐったいからやめてよ!」
「スイちゃん、可愛い。大好き」
「どうしたの急に」

幸せってきっと、こういうことを言うんだろうな。こんな可愛い彼女…いや彼氏か。ともかく大好きな人がこうして傍にいる。俺はなんて幸せ者なんだ!

「今日のパンツは何色かなー」
「だめ!見ないで!」

素早く手をスカートの中に滑り込ませ、ぺらりと捲る。ふむふむ、今日は黒ですか。

「やだ…依くん、そんな見ちゃいや」

スイちゃんは真っ赤な顔で必死にスカートを抑えているが、俺の方が圧倒的に力は強い。そのまま手の動きを進めた。

「あぁ…っ」

パンツの上から軽く撫でるだけでこの反応。スイちゃんは結構…いやかなりエロい。まぁ俺としては願ったり叶ったりっていうか、大歓迎ですけどね!

かわいいかわいいと連呼しながらいろんな場所にキスをする。鎖骨、首、顎、頬、それから唇。

スイちゃんの唇は本当に気持ちがいい。ぷるぷるのうるうるで、きっと何時間キスしていたって飽きることはないだろう。

「んん、ふ、はぁ…」

ちゅうちゅうと濃厚な口付けを交わしていると、次第にスイちゃんの身体から力が抜けていった。その代わり向こうからも舌が絡んでくる。

もーう、スイちゃんてばだめだめ言いながら結局こうなんだから!大好き!

「…勃ってきたね」
「ばか!言わないで!」
「なんで?俺はエロいスイちゃんが好きだよ」
「や…っ」

下着を脱がそうとすると抵抗された。しかし彼の顔を見ても、この先を期待していることは明らかである。全く強情だ。

仕方ない。脱がすのは一旦諦めることにして、まずはスイちゃんをどろどろに溶かしてしまおう。どっちにしろそうなれば脱がなきゃならないしね。

部屋に常備してあるローションで手を濡らす。そしてそっとパンツをずらし、後ろの秘部に指をあてがった。スイちゃんの身体がビクリと震える。

「んぁ…ッ、ゆび、んん…!」

中を傷つけないようにゆっくりと挿入する。つぷつぷとスムーズに指を飲み込んでいくそこは、とてもじゃないが自分にも存在する場所には思えない。

「スイちゃんのココ、もう女の子になっちゃったね」
「あっん、だって、依くんがぁ…っひ、あぁ!」
「俺が?」
「依く、が…俺のココ、女の子にしたのぉ…っあ、あ、ひうっ、ん」

ふふふ!そうでしょうとも!隙あらばやってますからね!現役男子高校生の性欲を舐めないでいただきたい!

「あぁっあっあうぅっ、やっ、ん!」

スイちゃんが甘い声を上げながらしがみ付いてきた。俺はというともうフル勃起状態である。早く入れたいっす。ずこばこしたいっす。

っていうかスイちゃんも勃起してるし、これパンツ窮屈でしょ…痛いでしょ…。

脱がしていいかな、駄目かな、と心の中で葛藤を繰り広げていると、いきなりキスされた。

「んんん!んっんふ、はぁ、あっんんんーッ!」
「んっ…」

えっろい声。大分理性が飛んできたみたいだ。貪るような口付けを交わしながらも、穴の中を弄る手は止めない。ぐちゅぐちゅと音がするくらい激しくピストンさせる。ちょっと動かしにくい。

「スイちゃん、脱がすよ?」
「う、ん…ッあ、は…んんっ、う」

許可いただきました!うっふふ!

下着のフチに手をかけると、スイちゃんが自分から腰を浮かせて協力してくれる。おかげですんなりとそれを取り去ることに成功した。

「見て、パンツに糸引いてる」
「やぁっ!言わないで…」

涙目になって震える彼の姿に煽られ、見せつけるように手の中のパンツの濡れた部分を舐める。

「きゃあ!やめて!本当にやめて!」
「ん、ぬるぬるしてるね」
「やだぁ、も…」

羞恥のためかぽろぽろと泣き出してしまうスイちゃん。しかし俺は知っている。スイちゃんは結構辱められるのが好きだ。

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