ADD

ス「見て見て依くん」
依「浴衣！かわいい！かわいいよスイちゃん！」
ス「着付けも練習したの。これで今日の花火大会行こっか」
依「練習…ってことは、自分一人で着られるの？」
ス「そうだよ」
依「じゃあ外で脱がしても問題ないよね。着崩れてもなおせるでしょ？」
ス「やだもう！」
依「浴衣エッチはほら、男のロマンだよ」
ス「そんなことばっかり考えてるの？」
依「当然。すごく似合ってるよ。かわいい」
ス「ふふ」

カ「どうでもいいけど、浴衣って寸胴が似合うって言うよな」
依「ちょっと余計なこと言わないでよカイ！！」
ス「二人とも嫌い！！」
依「俺とばっちり！？」

思ってたけど言わなかった依人。


＊

聡「ひかる」
ひ「ん？そーちゃんもリンゴ飴食べる？」
聡「違う。手離せ」
ひ「えっやだ！なんで！」
聡「…手汗」
ひ「んもー！前にも言ったけどそんなの俺は気にしないってば！」
聡「俺が嫌だ」
ひ「てか聡太郎ってそんな汗っかきだっけ？」
聡「わかんないけど、多分お前よりは」
ひ「そうかなぁ…んー…あ、まぁそうか」
聡「なにニヤニヤしてんだ」
ひ「いや…確かにいつもエッチのときめっちゃ汗かいてるなぁって思って」
聡「…！！」
ひ「いったい！痛い！ちょっと！飴落ちる！」
聡「お前だってかいてるだろ！！」
ひ「いたたたた！爪！爪ささってるうう！あ、何か買ってあげるから機嫌直して！？チョコバナナ食べる！？それとも俺の…」
聡「それ以上くだらないこと言ったらもう二度と一緒に祭りなんて来ない」
ひ「ごめんなさい！」

汗っていいよね。


＊

傑「あ」
新「どしたの」
傑「見て、新太」
新「金魚すくい？やりたいの？」
傑「そうじゃなくて、昔を思い出しちゃった」
新「昔？」
傑「小学生くらいのときかな。新太ね、どうしても金魚を飼いたいってごねて姉さんを困らせてたんだよ」
新「そんなことあったっけ」
傑「うん。しかもね、チャレンジした挙句一匹もとれなくてめちゃくちゃ拗ねてた」
新「そういうことばっか覚えてるよね傑は…」
傑「大事な思い出ですよ」
新「もっとこう、かっこいいエピソードとかないの」
傑「うーん…あ」
新「あった？」
傑「これ」
新「え？これ？浴衣？」
傑「かっこいい」
新「…エピソードじゃなくない？」

内心嬉しくて悶絶してる新太。