小ネタ | ナノ

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1st Mar 2020

小ネタ

九「あれ、そういや先生って平成生まれ?」
藤「ギリギリな」
九「勝手に昭和かと思ってた」
藤「どういう意味だ」
九「妙にジジ臭いとこあるし、なんか考えがいろいろめんどくさいじゃん?頑固だし」
藤「俺と昭和生まれ全員に謝れ」
九「落ち着いてんなってことだよ!」
藤「うまい言葉で纏めようとするな。今明らかに貶してただろ」
九「褒めてんだろ!」
藤「というか……ちょっと待て。お前、2000年以降に生まれた世代か?」
九「うん」
藤「……」(眉間を手で押さえる)
九「それが何だよ。ガキって言いてえの?」
藤「いや……この場合、非があるのは俺の方だろ……」
九「なんで」
藤「なんでも」
九「……好きになったのは俺が先じゃん。先生は悪くねーし」
藤「先とか後とかはどうでもいい。あと、どっちが悪いかなんて話もどうでもいい」
九「非があるのは俺だって、アンタが言い始めたんだろ!」
藤「俺とお前とじゃ責任の重さが違う」
九「責任なんか関係ねぇ。俺が良いって言ってんだか……」
藤「責任はとる」
九「は?」
藤「責任はとる、と言ってるんだ」
九「……」
藤「なんだその顔」
九「い、いや、だって責任とるって、その言い方……プロポーズじゃん」
藤「はぁ?」
九「じゃあ何、俺といつか別れんのかよ」
藤「お前はすぐそうやって話をすり替えようとする。そんな話は今してない」
九「……もう一回言え」
藤「変な意味にとるなら言わない」
九「言え!」
藤「鬱陶しい。なんなんだお前は」
九「ほら!先生こそすぐ話すり替える!」
藤「はぁ……」
九「溜息つくな!」
藤「わかった。もういい」
九「もういいって、そんな言い方」
藤「もうプロポーズでいい」
九「!!」
藤「……」
九「ほ、ほんと……っ?」
藤「こんな面倒な嘘ついてどうする」
九「確かに……」
藤「はいもうこの話終わり」
九「……えへ、先生大好き」ぎゅっ
藤「(このクソガキ)」

藤「……」カタカタ
九「……」
藤「(一旦休憩するか)」
九「……」
藤「(やけに静かだな。放っておきすぎたか)」
九「……zzz」
藤「……やっぱりな」
九「……」
藤「人のベッド、我が物顔で占領しやがって」ギシ
九「……」すうすう
藤「(……ふ、アホ面)」
九「ん……?」
藤「……」
九「……先生……?仕事終わった……?」
藤「いい。寝てろ」
九「いやだ……」
藤「瞼開いてねえぞ。眠いんだろ」
九「んー……でも、先生の方が、大事」
藤「当たり前だ。比べてくれるな」
九「……えっ?」
藤「なんだよ」
九「今……なんて」
藤「もごもご喋るな。はっきり言え」
九「先生の方が大事って言ったら、先生、当たり前だって言った?」
藤「それがなんなんだよ」
九「何っていうか……何だろ、わかんねーけど、なんか」
藤「俺はお前のクソ重いその気持ちを疑ったことは無いだろ」
九「!」
藤「お前の一番が俺だってことは、俺自身が一番知ってる」
九「!!」
藤「……その顔やめろ」
九「いや無理。どうしていいかわかんないくらい嬉しい」
藤「もう一回寝ればいいだろ」
九「眠れるわけない」
藤「寝ろ」
九「無理!」
藤「寝たら一回キスしてやる」
九「おやすみなさい!」ばふっ
藤「そんなにされたいのか」
九「寝た!ほら!寝たから!」
藤「うるせーな。眠ってるやつはそんなでかい声で喋らないんだよ」
九「キスしてやるって言っ……んぐっ!!」
藤「……」ちゅっちゅっ
九「んんん……ッ、ん、っ、んぅ……っ」
藤「おい、ちゃんと口開けろ」
九「ぁ……、ッ……!!」

九「先生は……っ、ずるい……っ」ぜぇぜぇ
藤「意味がわからん」
九「俺に先生のことどんどん好きにさせる……っ」
藤「何か問題あるのか」
九「……問題あるのは先生じゃねぇの。俺は先生のこと困らせたくないから言って……」
藤「別に困ってない」
九「だからそれぇ!!なんで今日に限ってそんな優しいことばっか言うんだよ!!」
藤「……」ふ
九「俺の反応見て楽しんでやがるなアンタ!!」
藤「さぁ」




多分令和になった頃に書こうとしてたネタです。


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