インセクター羽蛾を降し、遊戯が得たスターチップは合計3つ。
次なる対戦者を求め、僕たちはエリアを移動していた。
森を抜け、出た先は海岸線沿いにある草原。頬を撫でる潮風が心地いい。



「よし、次はオレの番だ!誰かとっ捕まえて、デュエルだぜ!」



羽蛾から奪ったデュエルグローブに一つ星を輝かせながら、気合十分といった風に城之内が言う。
うーん、大丈夫かなぁ。僕は自分の手首につけた腕時計を見た。大会が始まってから二時間、か。まるで遠足に来たようなテンションで、海を見てはしゃぐ城之内に思わず脱力する皆を横目に、僕は周りを見回した。


この島の至る所に設置されたデュエルリング。
既に数多のデュエリストたちがデュエルをはじめている。
大会開始から二時間。先ほど注目を集めた遊戯と羽蛾のデュエルのこともあり、皆この島のルールに気付いてきた頃だろう。
それを見て、城之内が瞳を爛々と輝かせた。



「よーし、オレも!」

「最初はなるべく弱そーなヤツ見つけたほうがいいぞ?」

「そうそう」



本田と杏の言葉に即撃沈してたけど。















「」


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