いつか。 「テツ!!」 君の声がする。 暖かくて、心地よくて… 屋上の朗らかな日差しよりも心地いい。 「青峰くん、どうかしましたか?」 本を閉じて、青峰くんを振り返った。 「ストリート行こうぜ!!」 「またですか?…いいですよ」 微笑むと青峰くんは僕に抱きついてきた。 「さすがテツ!!んじゃ、行こうぜ!!」 「いたっあの、青峰くん…」 「あ?どーした?」 振り返る青峰くん。 僕はたまに不安になるんです。 怖いんです… 君に、置いていかれるのが… 「…なんでも、ないです…すみません。」 「変なテツ。行くぞ!!」 「わっ!?」 手をひかれて屋上を降りる。 「ダンクすっから見とけよ!!」 「はい、分かりました」 手を繋ぎ直して、青峰くんについていった。 いつか、離れることになっても… 僕は君を嫌いになることが出来ないと思うんです…。 それは、君もですか…? いつか。 (君が変わったとしても、僕はきっと変われない) 2013.02.17. |