今日も一日が始まりました。 そんなわたしはハルの家の前。 またのんびり支度してる。 いや、今頃鯖焼いてる。 もっと早く焼けばいいのに。 なんていつも口にするけど、毎日のようにハルはお風呂場にはった水の中にいないと一日始まらないんだと思う。お願いだから、冬場はやめて欲しい。風邪ひくでしょ?そう心の中でいつも思うわたし。
ガラガラ。
お家の扉を開けて台所に向かうとハルがそこにいた。
「ハル、おはよー。」
「おはよ。」
まーた。 裸にエプロン。いや、水着にエプロン。こんな男の子世の中ハルしかいないと思う。水着ににおいがつくのがやだ。ってことからエプロンなんだけど。これで郵便屋さんとか来たらどうしてるのだろう?いや、そのまま出るんだろうけど。
「ハル、早くしてよー。遅刻しちゃう!」
「先に行けばいいだろ。俺、鯖食べてから行くから。」
「そんなこと言って!この前それで遅刻したのは誰?」
「覚えてない。」
もう。いつも毎日毎朝こんな会話の繰り返し。幼馴染みだから慣れっこなんだけどね。すると、おはよーと玄関から声が聞こえた。
「まこちゃん!おはよー!!台所いるよー!」
まこちゃんが少し遅れてやってきた。まこちゃんもスイミングスクール通ってるときからのハルの仲良しさん。面倒見の良いお兄さん。同い年なんだけどね。
「なまえ、おはよう。」
「うん、まこちゃんおはよう。ねぇまこちゃん、またハルのんびり支度してるんだよ?全然こりてないの。」
「あはは、ハル。少しは急ごうな?」
「今日は昨日より3分早く出たぞ。」
こんなやりとりの毎日が楽しかったりする。その後渚くんとも合流して。 結局またギリギリの出発になった。
「ハル、忘れ物ない?」
「ああ、ちゃんと水着も着てきた。」
「そっちじゃなくて!もう!また先生たちに怒られちゃうんだから。まこちゃん、教科書ハルに貸さなくていいからね!」
「ん?ああ。そうだね。」
「そしたら、渚に借りる。」
こんな会話がこんな毎日がずっと続けばいいと思う。みんなみんな、変わらないこのままでいれば、わたしはそれで幸せなのだ。
そう思うんだ。
「まこちゃん?」
「ん?」
「どうしたの?ぼーっとしてる。」
「ごめん。ちょっと考え事。ちゃんと話は聞いてるよ?」
「そう?何か悩みがあるなら話してね!わたしで良かったや相談に乗るから!!あ、男の子同士が良かったらハルとか渚くんにでもね。」
「ありがと。そうさせてもらうよ。あ、ほらハル先行っちゃったよ?俺たちも行こう?」
「うん!あ、ハルー!!待ってよー!!!!」
「……。何でも話してね。か。話したらびっくりさせちゃうかな」
今日も一日が始まる。
君の隣は。
−−−−−−−−−−−−− ハルちゃん+まこちゃんなお話でした。簡単な設定としましては、
主人公→ハル 真琴→主人公
というすれ違いな感じです。 まこちゃんの気持ちに気付いたときの主人公の顔を考えるのがちょっと楽しいですね笑。 ハルちゃんは…皆様のご相談にお任せしますね。
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