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ハンターになるための説明を軽く聞き流す。


クラピカ達がイルミやネテロ会長に突っ掛かってるけど、私の知ったことじゃない。


キルアが不合格だということもキルアが自らの家に帰ったのも事実なんだ。


過ぎたことをとやかく言う筋合いはない。


「機嫌、悪そうだね◆」


『だって……』


だけど、だけどだ。


キルアが勝手に帰ったことも、私と友達だって言ってくれなかったことは話しが違う。


正直に言おう、私はキルアとはもう友達のつもりだったのだ。


だから少しだけ怒ってる。


「そんな頬膨らませて◆キルアに会いたいかい?」


『うん。会って一発殴ってあのサラサラヘアーぐしゃぐしゃにしてやりたい。あと、』


まだいい足りないくらいだったけどヒソカに止められたから大人しく口を閉じる。


「名前ならそう言うと思って、イルミに頼んでおいたよ◇僕は仕事だから、行けないけど◆楽しんでおいで◇」


ヒソカはにっこりと笑ってそう言った。


いつの間にイルミに話をつけてくれたのか分からないけど、助かる。


『ありがと、ヒソカ!』
 

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