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咄嗟に避けるも、数枚掠ったために所々に傷が出来た。


「うーん、いい眺めだね◇ごちそうさま☆」


ヒソカは私を見てニヤリと笑った。


視線の先を辿ると、私の服が所々破れていて胸が隠せていなかった。


下は器用にパンツだけになっていた。


ほとんど下着姿で、もうしわけ程度に服だったものが布と化して、私に纏わり付いている。


まいったとヒソカが言った後すぐに私の悲鳴が響いた。


『ヒソカの変態ピエロ、最低っ!!』


胸を隠すようにしてその場にしゃがみ込み、ヒソカに向かって叫ぶ。


メンチさんも私のために色々とヒソカに文句を言ってくれるため、私も更に文句を言った。


「名前、とにかくこれ羽織っとけ」


レオリオがしゃがみ込んでヒソカに文句を言う私に上着を差し出してくれた。


ありがたく受け取って着てみるも、上着が大き過ぎてワンピースのようになってしまった。


「大き過ぎて意味がないな」


クラピカが私を見てそう言った。


何故かクラピカもレオリオもキルアも顔が赤い。


「とりあえずこれ着てろよ。俺のほうがサイズは近いだろうしさ」


キルアが赤い顔を私に向けずに服を差し出してきた。


受け取って着てみると、さっきよりはマシになったけどやっぱりぶかぶかでTシャツが膝上5センチほどまであった。


『下履かなくても大丈夫そう』


キルアが着替えた私を見て更に顔を真っ赤にさせた。


「駄目だ!ちゃんと部屋戻ったら履けよな!?」


キルアが物凄い形相で言ってくるから、コクリと頷いた。




 美味しいシチュエーション


〈周りの野郎が下心ある顔で見てるって気づけよな!〉


〈おーおー、キルアもクラピカも顔赤くしちゃって〉


〈何故ドキドキするんだ?相手は名前なんだぞ!?〉


《このままでも大丈夫だと思うんだけどなぁ…?》
 

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