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ゴンが心配でチラチラと扉の方を見ていて、戦いなんて全く見ていなかった。


気がついたらクラピカとヒソカの戦いが始まろうとしていた。


『うわー…、ヒソカはクラピカと当たったか』


自分じゃなくてほっとした思いと、クラピカとヒソカという自分にとって大切な二人が戦うのはとても複雑な思いで頭がクラクラした。


今の戦闘能力で言えば、確実にヒソカのが上だ。


勝ち負けより、とにもかくにも怪我だけはしないで欲しいものだ。


「クラピカ最悪じゃん。ヒソカ相手とかキツイよな」


『…確かに。キツイどころかヒソカのことだから遊ぶでしょ』


ヒソカとクラピカが戦闘体制に入る。


ヒソカは私を見てにっこり笑っているところを見ると、クラピカを殺したりはしなさそうだ。


余裕そうでちょっと腹立つけどね。


††††††††††


試合開始の合図と同時にクラピカがヒソカに向かっていった。


「うーん、動きは名前の方がいいね◇僕の急所を確実に狙ってくるからね、彼女★ああ、でもその目はいいね☆ぞくぞくするよ◆」


ヒソカが喉を鳴らして笑った。


周りは気づいてないようだけど、ヒソカが変態なことを考えているのを私は見逃さなかった。


だって、ヒソカのアレがそそり立ってるんだもん。


『ヒソカの変態ピエロ!クラピカに負ければいいんだ!!』


私はヒソカに向かって叫んだ。


ヒソカは余裕の表情でこちらを向いた。


「酷いなぁ…◇名前は気づいたんだろうけど、他から見れば君も変態だよ☆」


ウインクつきでそう言われた。


『うるさいっ!!もう本気で負けちゃえっ!!』


私は顔が赤いまま、ヒソカに対して叫んだ。


ヒソカはクツクツと笑って私の反応を楽しんでいた。


「本当、名前は可愛いよ◆」


そう言って、ヒソカはクラピカに近づき、何かを囁いた。
 

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