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「質問は終わりじゃ。試験まで自由にしとってくれて構わん。しかし、寝過ぎには注意じゃよ」


質問は注目している人物を聞いて終わりだったようで、試験までの時間は何をしていてもいいらしい。


でも、この面接に遅れたからか、それとも今までの試験中を監視してきたからか、寝るのは控えろと言われた。


『…はーい』


恐らく後者なんだろうな。


私、試験中にも関わらずにほぼ寝てたし。


しかも結構寝起き悪いからね。


私は返事をして部屋を出た。


「あ、名前!面接どうだった?」


ガチャリと音を立てて部屋を出ると、ゴン達が部屋の外に居、私が出たと同時にゴンが話しかけてきた。


『あれ?ヒソカに聞いてないの?』


面接は受験番号順だから、ヒソカがもう受けている。


現に私はヒソカから内容を聞いたし。


「聞いたのだが、はぐらかされてしまった」


「やっぱ勉強だったのか?」


クラピカはヒソカにはぐらかされたからだと理由を説明してくれたんだけど。


…レオリオは必死な顔で試験内容が勉強だったか聞いてきた。


レオリオって頭悪いの?


『違うよ、ただの面接。注目株を聞かれるだけ。…次の試験は戦闘になりそうだから、鍛えるなら頭じゃなくて体にしといたほうがいいよ』


余りに必死なレオリオがかわいそうだったから全てを教えた。


ヒソカのことだから、レオリオや他の人が勉強かもって必死になっているのを見てわざと秘密にしたんだろうな。


ヒソカらしいけど。
 

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