3
「名前は僕のものだからね◇」
…やっぱり、気になります。
『このロリコン。変態ピエロ』
「僕はピエロじゃなくて、奇術師だ◇」
『突っ込むのそこ!?』
ネテロ会長が話しているにも関わらずに、ヒソカと話していた。
ヒソカと話してると、楽しいから好き。
そんなことを思ってると、ネテロ会長の話しが終わったようで、皆好きにしだした。
私はヒソカに降ろしてもらって、ゴン達の輪に入れてもらった。
ヒソカとギタラクルの格好のイルミは、輪から離れたところに居た。
「名前、おかえり。大丈夫だった?」
輪に入ると、ゴンが私に尋ねてきた。
『何が?』
話しがよく分からなくて、首を傾げながら尋ね返すと、キルアが答えた。
「ヒソカだよ!アイツ、お前には態度が違うじゃん?」
輪の中に居た人皆が私を見た。
態度が違うって言われても、よく分からないんだけどな。
『普通じゃない?何もされてないよ。ヒソカに抱っこしてもらって話してたくらいだもん』
そう言うと、皆が驚いた顔をした。
キルアだけは、ちょっと拗ねた顔をしてたけど。
変態ピエロ〈ヒソカってロリコンじゃねぇか?〉
〈レオリオ、それを言ってはいけないのだよ〉
〈なんかヒソカって怖いイメージしかないのにな〉
〈お前もか、ポックル。実は俺も、そう思ってた〉
〈忍者でも怖いなんて思うんだね。ポドロさんはどう思う?〉
〈うむ。ゴン、しかし、人に恐怖はつきものだ〉
〈言われてるよ、ヒソカ〉
〈うーん、ロリコンじゃなくて名前だけなんだけどな◇そうだろう、イルミ◇〉
《ヒソカって変態なだけだよ。強いのは認めるけど。あ、あとイケメンなのも》
〈(名前ってヒソカのことどう思ってんだろ。ヒソカは名前のことぜってぇ大切にしてるよな?)〉
《どうしたの、キルア》
〈!…いや、なんでもねぇ〉
[ 47/153 ][*prev] [next#]
[back]
[しおりを挟む]