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『…あの、皆さんもしかして十代ですか?』


少女は、注目している四人組の元へと近寄った。


「うん、そうだよ」


黒髪のツンツンした男の子が答えた。


多分少女とたいして変わらない歳だろう。


『良かった!誰も同じ歳くらいの人がいなくて寂しかったんだ。私、名前っていうの。12歳。よろしくね、えっと…』


少女、名前は人当たりの良い笑顔を浮かべる。


「俺、ゴンって言うんだ!12歳だよ!!」


緑の服の黒髪のツンツン頭の男の子がゴン。


元気が取り柄で、パワー系だね。


ヒソカが気に入りそうな感じだわ。


「私はクラピカ、17歳だ。」


中性的な顔立ちのクラピカ。


中々頭がキレるように見える。


正義感も強そうだね。


「俺はレオリオ、19歳。レオリオさんって呼んでくれ」


19歳!?見えない…。


この人、医者か何かなのかな?
トランクから薬の匂いがするし。


「えっ!?レオリオ、お前19歳だったのか?」


「俺はれっきとした十代だ!!」


「えぇ〜!?レオリオって19歳だったの?」


「ゴンまで…」


クラピカに続いてゴンまで驚いている。


普通はそう思うもんね、仕方ないよ。


…にしても、さっきから黙って私を見てる銀髪の子、一番厄介かも。


結構強いだろうし、裏の人間だね。


『ねぇ、君の名前は?』


私は、私も裏の人間であることを悟られないように、銀髪の子に話しかけた。


「…教えない」


やっぱり、警戒心は人一倍強いか。


ま、気長にいこう。


先は長いんだし、それに、更に興味出たから当分一緒に行動するつもりだし。


『そっか。私のこと信用した時に、また名前教えてね』


ニコリ、と微笑む。


嗚呼…、益々楽しくなりそう。




 出会い


《…もしもし、ヒソカ。私、気になる人が出来たから、当分君の所へは行かないかも》


〈気になる人って男かい…?〉


《そ。あの四人組だよ。中々面白そうだからさ。あ、面倒事は避けたいから、ヒソカのこと知らないフリするかも》


〈ええ?どうして?〉


《だから、ヒソカと居ると誰も近寄らないんだもん。じゃ、そういうことで。バイバイ》


〈…つまらないなぁ◇〉
 

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