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がやがやとする試験会場。
少女とヒソカが静かに周りを見回した。
『ヒソカ、番号何番?』
「44番だよ◆君は?」
『45番。…暇だし、誰かと関わってくる。ヒソカと居ると誰も近寄って来ないしね』
そう言うなり少女は踵を返す。
「じゃあまた試験で◆」
『ん。じゃね』
チラリ、とヒソカの方を一瞬だけ見てから直ぐに歩き出した。
「クックック…◇」
ヒソカはそんな少女を見て笑った。
少女はそれに気付かず、ある人物に向かって一直線に歩いた。
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