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えっと、私の部屋ってここで合ってるよね?


キルア達と別れた後、ヒソカに廊下で会ったからお礼を言った。


あのままヒソカにお部屋連れて来てもらえば良かったなって、ちょっと後悔。


分からないのは仕方ないので、とりあえず部屋の中に入って確認しよう。


コンコン、


『お邪魔しま〜す』


控えめにノックをして、部屋の中に入る。


入ったと共に、私に向かって飛んでくる鋲。


『…イルミ、鋲投げるの訓練以外で止めてよ』


絶で気配を上手く消してるけど、微かにある気配を読む。


くるりと後ろを向けば、そこにはギタラクルの姿のままのイルミが居た。


「これも訓練だと思えばいいよ」


イルミはそう言って、自分の顔に刺している鋲を抜いた。


『いつ見てもその能力って凄いよね』


ギタラクルと、目の前の美青年が同一人物だなんて誰も思わないだろう。


『あ、そういえば、ここって私の部屋でもあるよね?』


「うん、名前の部屋だね。何、また迷子になってたの?」


相変わらず無表情のまま、イルミが私に尋ねてきた。


『迷子にはなってないよ』


私は壁に刺さったイルミの鋲をイルミに投げ返して、風呂場へと向かった。


「風呂入るの?」


イルミがきょとんとした顔で私を見てきた。


鋲は余裕で受け止めていた。


『うん、まあね。…イルミ、覗かないでよ?』


釘を刺してから、お風呂場へと向かった。
 

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