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お互い全く動かない…。
ヒュウ…
風の音が合図になり、お互い飛び掛かる。
スパッ
グシャッ
『…私の勝ち。ふふっ、あ〜すっきりした!』
ナイフで首を落としてやった。
ついでに憂さ晴らしに頭を潰してやった。
『さっきの死刑囚みたいになりたくなかったら、私のこと落としたりしないでね?試験官さん』
ふふっ、と冷たく笑って道を進む。
それから落ちることなく、何人かと戦ったらいつの間にかゴールだった。
『…あれ、一番だと思ったのに、ヒソカもイルミももう居るじゃん』
二人はトランプをしていた。
「おや名前、君はどんな道だったんだい?」
ヒソカが尋ねてきたから、落ちたこととか全て話した。
「そうか。随分つまらなさそうだ。…君もトランプするかい?」
『遠慮するよ。眠いから寝る。じゃ、おやすみ』
イライラ〈おや、もう寝ちゃってるね〉
〈…仕方ないなあ〉
〈イルミ、君、ひざ枕なんてしてあげるキャラだったかい?〉
〈俺は名前にしかしないよ〉
〈…名前はあげないよ?〉
〈ヒソカのものじゃないでしょ?〉
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