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ふと二人を見ると、キルアが難しい顔をしていることに気付いた。
もしかして、私が同族であることに気付いたとか?
『キルア…?』
キルアの意図を確かめるように声をかければ、キルアはビクリと身体を揺らした。
「…ったく、しっかりしろよな?」
キルアがおどけたように笑った。
バレては…、ないみたい?
『うん、大丈夫!』
私はにっこりと笑って返した。
「ん?名前、高いところが大丈夫になったのか?」
クラピカがレオリオと共に、飛行船から降りてきた。
「今、名前はここが地上だって思い込んでるから大丈夫なんだよ」
ゴンが、私の代わりに答えた。
「思い込みって…。まあ、無理はするなよ?」
レオリオがくしゃりと頭を撫でた。
「まあ何にしろ、これで試験は大丈夫だな」
クラピカもレオリオと同じように、私の頭を撫でた。
イメージ《(お、この前よりか具現化系の数値が上がってる)》
〈(名前ってやっぱり、俺と同じかもしんない…。だけど、俺は名前のこと嫌いにならないし、一緒にいたい…)〉
〈(こんな気持ち、初めてだ)〉
《(よしっ!目指せ、念全種類獲得!!)》
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