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「ほら、いち、に」
ゴンがゆっくりとリードしてくれる。
「ん?三人とも何をしているんだ?」
レオリオとクラピカが後ろからやってきて、私達を訝し気に見た。
私は我慢の限界でクラピカにしがみついた。
『うわーんっ!高い所怖いよ〜!!』
クラピカが私を受け止めてくれた。
「なんだあ?名前は高い所が嫌いなのか?」
レオリオが私を落ち着かせるように頭を撫でてくれた。
「なんでもトラウマになってるらしいぜ?」
「何でかは分からないけど、手摺りを離して一人で歩くのが怖いみたいなんだ」
キルアに続いてゴンも話せない私の代わりに説明ありがとう。
クラピカが私を軽々と抱き上げて目線を合わせてくれた。
「誰かにしがみついていたりすれば怖くないのか?」
私は涙でぼやけた視界のまま、クラピカと目を合わせる。
『怖いけど、マシになる…』
そう答えれば、クラピカが誰かと手を繋いで貰えばいいと、提案してくれた。
それなら手摺りは離せないだろうが、何とか壁伝いには歩ける。
「それでも怖いなら、私が名前を抱き抱えて移動すればいい」
クラピカはそう言ってにっこりと笑った。
『ありがとう、クラピカ!』
私は嬉しくて、ぎゅっとクラピカに抱き着いた。
「クラピカが居ねぇときは俺が抱っこしてやるから遠慮せず怖いって言えよ!」
レオリオが私の頭を優しく撫でてそう言ってくれた。
「じゃあ俺は名前が怖くないように、手繋いであげるね!」
「ま、ゴンがそう言うんなら。…怖くなったらいつでも言えよ?」
ゴンとキルアは手を繋いでくれるそうです!
トラウマ〈名前、よく部屋まで辿り着いたね?僕が迎えに行こうと思ってたんだけど〉
《運んでもらったんだ。…あ、寝るのも空の上ってことだよね?ヒソカ、一緒に寝ていい…?》
〈…いいよ。今は名前の可愛さに免じて手は出さないでおくよ〉
《…うん?ヒソカ、抱っこ》
〈クックック…◇名前は甘えん坊だね〉
《うるさい》
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