1

 
ヒソカとの一件の後、怪我をしたレオリオを担いで、なんとか一次試験は合格した。


「お前らよく合格したな。一体どんなマジック使ったんだ?」


『それ、私も気になってた。どうやって、このゴールに案内出来たの?それに、レオリオがいる方向も分かってたみたいだし』


キルアが出迎えてくれた直後に私達に言った言葉。


私は今回全然役に立ってなかったし、正直レオリオの居る場所なんて全く分からなかったというのにゴンは正確に場所が分かっているようだった。


ゴールまで導いたのもゴンだ。


一体どんなトリックがあるんだろ…?


「匂いだよ。レオリオのオーデコロンの匂いを辿って行ったんだ」


ゴンがニコリと笑って答えた。


「匂い!?…犬かよ」


『匂いなんかしたかな…?』


期待していたトリックは全くなく、ゴンの嗅覚が犬並に優れていることが分かった。


レオリオの独特なオーデコロンの匂いなら覚えてはいるけど、道に匂いなんて匂うほど残ってはいなかった。


…これはヒソカと対等に戦えるようになるまでそうはかからないかもしれない。


生まれつき、そんなにいい能力があるんだから、磨けば、その力は量りしれないほどだろう。


『ふふっ…』


ゴンはまだまだ磨けば光る…。
 

[ 13/153 ]

[*prev] [next#]
[back]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -