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無事に買い物を終えた私は、自分の分の服も適当に何着か買ってイルミと落ち合う。


ヒソカが何も言ってくれなかったから、ほとんど何も持ってきてないんだよね…。


『お待たせイルミ。はい、これイルミにプレゼント』


「開けていい?」


待っててくれたイルミにプレゼントを渡す。


お礼の意味も込めてだ。


イルミの言葉に頷くと、イルミは早速包装紙をビリビリと開けていく。


『…それね、安眠枕なんだ。イルミ、仕事忙しいから睡眠くらいはゆっくりとってもらいたいな、って』


箱も開けると中からは柔らかい枕が顔を覗かせる。


念がかかっていて、効果はバッチリ。


試しで枕に頭を乗せるとほどよい眠気が襲ってきて5分も眠れば身体の疲れが嘘のように取れた。


一番仕事の量が多いイルミは2、3日寝なくても平気らしいけど、やっぱり疲れは多少溜まっていくはず。


イルミが身体壊すなんて聞いたことないけど、健康なことにこしたことはないもんね。


「…ありがとう、名前」


私の頭を優しく頭を撫でて、イルミは笑った。


口角がほんの少し上がっただけで、付き合いが長くなければ気付かないような些細な変化。


それでも私は喜んでくれたんだとすごく嬉しかった。
 
再び飛行船に乗り込みククルーマウンテンへとやって来た。


今回は皆に私からお邪魔することを伝えたから、皆に会えると思う。


『あ、ゼブロさん。お久しぶりです』


「おや、名前お嬢様ではありませんか。大きくなられましたねぇ…」


『あはは。つい最近も来たんですが、丁度休憩中でしたからね。もう2年ぶりですか』


「もうそんなに経ちますか。小さい頃は一週間に一度は見てたんだがねぇ。少し見ない内に更にお綺麗になられた」


『ありがとうございます。ゼブロさんは相変わらずお若いですね』


ほのぼのとゼブロさんと会話する。


2年前…まだヒソカと旅に出る前までは毎週のようにここへ通ってゼブロさんと会ってたから何だか懐かしい。


久しぶりに会った優しいおじいちゃんって感覚だ。


「お、名前お嬢様じゃねーか」


『シークアント、久しぶりね』


賑やかな声につられて来たと言うシークアントとも話す。


久しぶりに話したけれど、二人とも変わりなくて安心した。


ゼブロさんが最近少し力が無くなってきたと言ってるけど、ゼブロさんの歳でこの門をまだ開けられるのだからすごいと思う。


私はイルミを待たせているため早めに話しを切り上げて中に入った。
 

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