3

 
町に着いたので、私は一度イルミと別れてショッピングしています。


昨日イルミの腕の中でぐっすり寝たからか、体調もかなりいい。


―プルルル…


あれ、電話だ。


店を物色していた私は携帯電話をポケットから出し、画面を見る。


相手はキルアだ。


【もしもし、名前!?お前、今度はどこに行ったんだよ!!】


何やらキルアは相当不機嫌なよう。


これはちゃんと居場所伝えたほうがいいかもしれない。


『今はどっかの町。少しの間キルアの家でお世話になることになったの。あ、何かお土産買って帰ろうか?』


ここに来た経緯とか全て話すと、キルアは大きなため息を吐いた。


【ならいいけどさ。いいか、イル兄には気をつけるんだぞ!…土産は、チョコロボ君よろしく。………早く帰ってこいよ、いいな?】


『うん。分かった。チョコロボ君ね、オーケー。じゃあ、またね』


【毎日メールか電話するから出ろよ!】


『ん、了解。私からもするね』


キルアを何とか宥めて電話を切る。


よし、買い物しよう。


ミルキは美少女戦隊萌えるん猫耳フィギュアにするとして、カルト君とゼノさんは何にしようか。


まあ、とりあえずいいものあったら買おう。


うん、そうしよう。




 ゾル家訪問前日


〈あれ、キルア名前との電話終わったの?名前はなんて?〉


〈ゴンの試合までには帰るって〉


〈今どこにいるの?〉


〈俺ん家〉


〈ええ!?そうなの!?…の割にはキルア機嫌いいね〉


〈まあ、イル兄といるってのは気に食わねーけど、毎日メールか電話する約束したから〉


〈(キルアってば進歩したなー…)そっか〉
 

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