3

 
私は膝から崩れ落ち、リングに伏せる。


じんじんと痺れるような痛みを治すために、右手に治療系オーラをため首に翳す。


薄緑色の炎を首に翳し、ある程度痛みが取れると、立ち上がった。


「高度な技術はそれなりのリスクがある◆名前の場合は念獣も高度な炎の念を使える代わりに念獣の受けるダメージは通常の2倍になって自身に受ける◆」


『はあっ…。そう、だよ。分かってて今アイビィの急所狙ったでしょ。しかも私にトランプ投げてきたし』


「ククッ◆避けられちゃったけど、得したかな◆ごちそうさま、名前★」


はい?


ヒソカの視線を辿ると、私の服が裂けて下着がまる見えだ。


ハンター試験の悲劇再来っ!!!!


『ヒソカのアホーっ!!』


キッ、と涙目で睨みながらその場にしゃがみ込む。


「ど、どうやら今の攻撃で名前選手の服が裂けてしまったようです!」


「いいぞーっ、ヒソカー!!」


「外野からヒソカコールがかかっておりますっ!!」


最悪だー…!!


『アイビィっ!!』


アイビィに黒い炎を全身に纏わせてヒソカに突っ込ませた。




 念獣、アイビィ


《お嫁に行けない〜!!》


〈ヒソカの野郎〜、わざとやりやがったな…!〉
 

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