2

 
シズクともすっかり打ち解けた私達は、服を買うために都心にやってきていた。


シャルの手には、もう数個のショッピングバックが掛かっている。


「後は…、名前は下着ちゃんと着けてるの?」


パクの言葉にパンツはちゃんと履いてるよ、と返事する。


「ブラジャーは?」


『してない』


私の言葉に、尋ねてきたパクだけじゃなく、マチも呆れたような顔をした。


シズクは至って普通に、してないの?とだけ。


うん、してないよ。


ていうか、シャルいるのにいいの、この話題。


「じゃあ次は名前の下着買いに行きましょうか。シャルは適当にカフェとかで時間潰しておいてくれる?終わったらメールするわ」


「了解」


パクを先頭にして、私達はランジェリーショップに入った。


―カランカラン


「いらっしゃいませ〜」


店員さんのにこやかな笑顔に迎えられ、三人は私に合う下着を探し始めた。


「名前は年の割に胸、結構あるよね。Bくらいかい?」


マチに胸を触られてそう聞かれる。


私はひゃあっ、と声を上げて一瞬固まった。


いきなり触られるなんて思わないもん。


「測ってもらったらどう?ここ、下着屋さんなんだし」


結局、シズクの一言により胸のサイズの測定が決まった。


「Bカップね…。ならこれはどうかしら?名前らしくていいと思うんだけど」


「こっちの色のが似合うよ、名前には」
 

[ 130/153 ]

[*prev] [next#]
[back]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -