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シズクともすっかり打ち解けた私達は、服を買うために都心にやってきていた。
シャルの手には、もう数個のショッピングバックが掛かっている。
「後は…、名前は下着ちゃんと着けてるの?」
パクの言葉にパンツはちゃんと履いてるよ、と返事する。
「ブラジャーは?」
『してない』
私の言葉に、尋ねてきたパクだけじゃなく、マチも呆れたような顔をした。
シズクは至って普通に、してないの?とだけ。
うん、してないよ。
ていうか、シャルいるのにいいの、この話題。
「じゃあ次は名前の下着買いに行きましょうか。シャルは適当にカフェとかで時間潰しておいてくれる?終わったらメールするわ」
「了解」
パクを先頭にして、私達はランジェリーショップに入った。
―カランカラン
「いらっしゃいませ〜」
店員さんのにこやかな笑顔に迎えられ、三人は私に合う下着を探し始めた。
「名前は年の割に胸、結構あるよね。Bくらいかい?」
マチに胸を触られてそう聞かれる。
私はひゃあっ、と声を上げて一瞬固まった。
いきなり触られるなんて思わないもん。
「測ってもらったらどう?ここ、下着屋さんなんだし」
結局、シズクの一言により胸のサイズの測定が決まった。
「Bカップね…。ならこれはどうかしら?名前らしくていいと思うんだけど」
「こっちの色のが似合うよ、名前には」
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