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『あ、そうそう。一ヶ月と一週間後に私とヒソカの試合があるの。良かったら来て』


キルアの機嫌がよくなってしばらく経った頃、当初の目的を思い出した私はチケットを差し出した。


一応ゴンにも渡したけど、ウイングさんの許可が下りる確率は低いだろうな。


「え、名前ヒソカと試合するの!?」


「つーか、怪我は大丈夫なのかよ!!」


チケットを見るなりずいっと顔を近づけて興奮する二人に苦笑いする。


『うん。まあ、二人にはまだ詳しく教えられないんだけどね、念で怪我の治りを早くすることも出来るから心配いらないよ』


そう答えると、ゴンは目をらんらんと輝かせている。


対するキルアはむすりとふて腐れたような顔だ。


何か気に障るようなこと、しただろうか?


きょとんとしたままキルアを見ていると、不機嫌なまま口を開いた。


「名前にまだ念では敵わねえんだなって」


少し恥ずかしそうにそう言うキルアに、私は苦笑いしながら答える。


『多分、修行再開して何ヶ月か経てば私よりも強くなっちゃうよ。スタート、私のほうが早かったのに、そんなにすぐ追い越されちゃ私だって心折れちゃうしね』




 休息


〈まあ、とにかくヒソカとの試合、無理はするなよ?〉


《私は大丈夫だよ。それよりゴンじゃない》


〈えー?名前のほうが無茶してるよ?〉


〈どっちもどっちだっつーの!!〉
 

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