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手の平からも同じように赤い炎をだしている。


「やっと本気になったね、名前★本当は誰よりも戦いに貧欲で誰よりも戦いを好まない名前を本気にさせるなんてね◆余程お目がねに叶ったのかな?」


ヒソカが名前を見ながらそう言った。


「戦いに貧欲で戦いを好まない…?それ、どういうこと?」


ゴンが矛盾した話の意味を尋ねる。


「名前は戦いで出る血が嫌いでね、普段はすぐに殺すか戦闘不能にするんだけど、稀に大嫌いな血を見てでも戦いたいと思う相手がいるんだよ◆ああ、というより名前の血筋を考えると、名前が血が嫌いというほうがおかしいことだし、根っからの戦闘狂なはずなんだけどね★」


ヒソカは酷く楽しげにそう話す。


確かに名字家の人達は、俺のところと違って仕事を楽しみながらこなしている。


小さい頃に名前の双子の兄や姉とターゲットが被ったときは、名前と似てないと思った。


それは名前が仕事は仕事、というように考えていたのに、兄弟は皆仕事は遊びと考えていたからだ。


ああ、それに名前の両親も同じような考え方だった。


そう考えると、ヒソカの考えも今の名前の行動も納得できる。


一つ理解出来ないことと言えば、暗殺一家に生まれた名前が血を嫌うことだ。


昔は血が嫌いだなんて言ったことは俺の記憶上はない。


言わなかっただけか、もしくは俺が知らない間に嫌いになったのか………。




 戦闘狂の血


〈(ああ…ゾクゾクするよ★あの目、やっぱり壊しちゃいたくなる◆)〉


〈(すごいなあ、名前。俺、やっぱりもっと強くなりたい!自分の実力を知りたい!)〉


〈(戦闘狂でも名前は名前だし、やっぱり嫌いになんてなれねえ…。名前は俺の中では一番大切で、特別な“女の子”だ)〉
 

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