4

 
「にしても、霧が濃くなってきやがったな」


レオリオも気付いたのか、先を目を凝らして見つめる。


「これじゃあ、置いて行かれるな。少しペースを上げたほうがいいかもしれないな」


クラピカはレオリオを気遣いながら、少しだけペースを上げた。


「おい、ゴン、名前。44番には気をつけろよ。あいつこの霧に乗じて何かしてくるだろうから」


キルアはヒソカを見て、私とゴンに忠告した。


やっぱり分かるか。


流石は裏の人間だ。


「どうして分かるの?」


「あいつと俺が同じだからだよ」


同じ、か。


私はヒソカもキルアも考え方が違うんだから、同じじゃないと思うんだけど。


だから、そんなに悲しそうな顔しないで欲しいんだけどな…。


『キルア…、キルアはやっぱり優しいよ。そういうとこ、凄く好きだよ。ありがとう、心配してくれて』


フワリ、と微笑みかける。


気の利いた台詞なんか、私が言える立場じゃないから、私の気持ちを伝えよう。


「名前…。お前、恥ずかしい奴」


キルアは少し照れ臭そうに笑った。


「え〜、名前、俺は?」


『ゴンの真っ直ぐで仲間想いなところがたまに眩しく感じるけど、そんなところが好きだよ』


そういうとゴンは嬉しそうに笑った。


「俺もね、名前の笑顔とか、キルアの笑顔が大好きだよ!」


「…お前ら、二人ともほんと恥ずかしい奴//」




 仲間


《クラピカもレオリオも皆好き!》


〈私もだよ。な、キルア〉


〈な、何で俺に振るんだよ//〉


〈あれ〜?キルア顔赤いよ?〉


〈お、ほんとだ。なんだぁ〜?お前照れてんのか〜?〉

〈違げぇ!!〉

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