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名前が一足先に試合会場に向かい、俺とゴンはヒソカにチケットを譲ってもらうために受付に来た。


「や★待ったかい?」


少しゴンと話しながら待っていると、すぐにヒソカがやって来た。


「ヒソカ!」


ゴンが声をあげる。


すると、ヒソカはクツクツと喉を鳴らして笑いながら二枚のチケットを差し出す。


「慌てなくてもチケットならここにあるさ◆」


俺達はチケットを受け取り、ヒソカを見上げる。


「チケット代、いくら?」


「お代はいいよ◆もともと君達にあげようと思って買ってたんだし★君達も名前のホントの実力を知るにはいい機会だろ?」


サンキューと一応礼を言う。


ヒソカは、名前の試合は人気だからあまりいい席じゃないけど、と付け足した。


「名前ってどれくらい強いの?」


不意にゴンがヒソカに尋ねると、ヒソカはにやにやと笑いだす。


「念を知ったばかりの君達よりは強いさ◆それに名前の念は便利でね◆使いようによっては最強さ★まあ、名前はあまり無駄な戦いを好まないし、逃げるためによく使ってるけどね◆」


ヒソカの口ぶりからして嘘はついていない。


ということは、名前の気の持ちようによっては、かなり強いレベルということか?
 

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