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「名前の次の試合っていつ!?」
あまりの勢いのよさに、思わず苦笑する。
キルアも興味津々といった様子で私をじっと見ている。
『今日だよ。5時間後にあるんだ』
「マジ!?今日かよ!!」
「名前の試合、見に行っていい?」
「あ、ゴン。俺も行くぜ!」
私が頷いて、試合を見ることを許可すると、二人はガッツポーズをとった。
そんなに喜ぶことなのかなあ?
私の試合なんか見たって、ヒソカみたいなパフォーマンスするわけでもないからつまらないだろうに。
あ、そういえばチケットってまだ売ってるのかな?
ヒソカが余分にいつも買ってるから、ヒソカに連絡すればいっか。
『じゃあ、チケットはヒソカにまだあるか聞いてみるね』
嬉しそうに頷いた二人に許可を得て、ヒソカに電話をかける。
仕事中でもかけてきていいよ、と言われてるからかけやすい。
ヒソカはワンコールで電話に出、事情を話すと、二つ返事でチケットを譲ってくれることに。
今回は余分にちょうど二枚買っていたらしい。
『ヒソカがチケットくれるって。受付で渡すってさ』
電話を切り、二人に伝えるとはしゃぐ二人。
今回の試合は久しぶりにやる気出そうかな。
私の試合〈名前の試合、楽しみだねキルア!〉
〈ああ!200階クラスの試合ってどんなのなんだろ〉
《今までの階よりも皆強いよ?念って、相性で戦いが決まるからさ》
〈ふーん?そうなの?〉
〈念に相性とかあるのかよ〉
《まあ、詳しくはあの眼鏡のお兄さんに教えてもらって。私、説明するの苦手だからさ》
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