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朝、二人の気配に目を覚ました。
ヒソカは昨日、珍しく旅団の仕事に行っているため、部屋には私しかいない。
ちなみに、ヒソカは今日の私の試合は見に来るって言ってたから、昼頃には帰って来ると思う。
『んー…?ああ、なんだ。キルアとゴンか。ふあー………。おはよ』
扉の前に立つ二人に声をかけて、鍵なら開いてるから勝手に入ってと付け足す。
「何で俺達だって分かったの?」
「つーか名前、鍵くらいかけろよ!!」
理由は違うけど興奮気味に声を張り上げるから、思わず眉を寄せる。
寝起きにその音量はきついかも…、と思っていると、二人共それに気づいたのかすぐに謝ってきた。
『私、殺し屋だし何より念能力者だから気配に敏感なんだよ。今度からは鍵、かけるようにする』
二人共、基本の纏しかまだ習ってないみたいだったから、円で二人のことが分かったことは伏せておいた。
詳しく説明するのとか苦手だしさ。
んー、それにしてもお腹減ったなあ。
『とりあえず、朝ご飯食べない?お腹減っちゃった』
二人が何か話してたけど、割って入る。
腹の虫がさっきからぐうぐうと小さく鳴いてるんだよね。
ああ、そんなこと考えてたら更にお腹減ってきた。
二人が頷いたのを見て、早速キッチンに向かう。
確か、冷蔵庫に卵がたくさんあったから、オムレツ作ろう。
何か、今すごくオムレツ食べたい気分。
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