4
人が近づいてくる気配に目を覚ました。
ぼうっとしながら立ち上がると、キルアとゴンが纏をして立っていた。
ヒソカとキルアとゴンが会話しているのをぼうっとしながら大半を聞き流していると、例の新人潰しの連中の存在もいることに気づいた。
新人潰しの三人のうちの一人、義足の人はゴンとの試合をすることに。
眼鏡のお兄さんはすぐに試合を許可するような人に見えなかったんだけどな?
首を傾げて成り行きを見ていると、新人潰しの三人は用が済んだのか帰って行った。
「なあ、名前。名前の部屋ってどこ?」
気づいたら、キルアに話しかけられている状況に、どれだけ意識飛んでるんだと内心つっこんだ。
『ヒソカの隣だよ。…ごめん、私眠いから部屋戻って寝るよ。おやすみー』
ひらひらと手を振って、壁伝いに歩く。
ヒソカも、名前の後に続いて自室に戻って行った。
「…ねえ、キルア。もしかして名前、高所恐怖症まだ治ってないんじゃないのかな?」
「…ああ。多分思い込みだけで何とかしてんだろ」
残された二人は名前の覚束ない足取りを見て、不安を抱いた。
再会〈無防備だなあ◆そんなとこも可愛いんだけど◆〉
〈あ、そうだ!名前の試合、今度いつやるか聞くの忘れてた!〉
〈見に行くつもりだったのかよ、ゴン。…あー、でも確かに気になるよな〉
〈明日、二人で部屋訪ねて教えてもらいに行こうよ!〉
〈おう、そうだな!〉
[ 95/153 ][*prev] [next#]
[back]
[しおりを挟む]