3

 
『ヒソカー、君のオーラのせいで廊下ですれ違った人怖がってたよ?』


絶を解いてひょこっとヒソカ達の前に立つと、ゴンとキルアは驚いたように私を見た。


「名前!!お前、一ヶ月半も探したのにどうやって隠れてたんだよ!!」


「俺達、ヒソカ見た次の日からずっと探してたんだよ?」


キルアが怒り、ゴンは首を傾げながらもキルアに同意する。


二人ともヒソカのオーラで多少苦しげに私に向けて言葉を発する。


『ごめんごめん。詳しくはまた後で話すから、とりあえずその眼鏡のお兄さんに従ったほうがいいよ』


予想してた通り、二人に念を教えてなかったようで、私が二人にそう言った後すぐにお兄さんは二人を連れて行ってしまった。


登録は0時までで、時間はほとんどない。


でも、眼鏡お兄さん、教え方上手そうだし、あの二人も素質があるから心配しなくても間に合いそうだね。


よいしょ、とヒソカの隣に腰を下ろして仮眠をするためにヒソカの肩にもたれる。


「名前、おいで◆」


そのまま寝ようとしていると、ヒソカが私を手招きしたため大人しく従う。


ヒソカの足の間に座り、背中をヒソカの胸に預ける。


「おやすみ、名前◆」


ヒソカに包まれるようにして、私は仮眠を取りはじめた。
 

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