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肌に感じるオーラの量に目を覚ます。
目を開けると、旅団の広間にいた。
「あら、起きたのね」
ぱちりと目を開けると、パクが私に声をかけてくる。
何だか頭の下が柔らかいと思い、上を見るとマチと目が合った。
「おはよ、名前。相変わらずよく寝るねぇ」
マチの顔近いっ!!
てか、ひ、ひざ枕!!
意識した途端かあっと顔が熱くなる。
『お、おはよ』
「ほら名前、何も食べてないでしょ?」
マチの太ももからパッと飛び起きるようにして退くと、パクが軽食と紅茶を運んでくれた。
『ありがとう、パク』
にこりと笑ってお礼を言い、食べ始める。
広間には女性陣しかいない。
まあ、旅団にメンバー全員が揃っているのって大仕事の時だけだし。
ヒソカからヨークシンで行われるオークションで仕事があるらしいよ、と聞いたんだけど、まだ召集はしてないのかな?
もしゃもしゃと口を動かしながらそんなことを考えていると、マチとパクが頭を撫でてくる。
「やっぱり名前は癒しだねぇ」
「ええ、ホント。何だか母性本能がくすぐられるのよね」
よく分からない話しが二人の間で繰り広げられているが、頭を撫でられるのは嫌じゃない。
大人しくされるがままになる。
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