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数時間後、ヒソカから返信がきた。


内容は迎えに行くから、とただその一言だけだ。


私はパドキア共和国で数着の服と靴を買い、ヒソカを待つ。


ヒソカはメールの返信が来てからものの数十分後に私を迎えにきた。


「やあ、名前◇迎えに来たよ◆」


シャツに細身のパンツ姿でノーメイクのヒソカは周りの人が振り向くほどカッコイイ。


仕事帰りなのか、微かに血の臭いが鼻につく。


『仕事してたの?』


会うなり私を抱きあげて、私の髪にキスをするヒソカ。


久しぶりのヒソカの温もりに安心して体を預ける。


「まあね…◇団長に報告しに行く帰りだよ◆」


『…報告してからこればいいのに』


「でも、名前も旅団に会いたいだろ?」


クツクツと喉を鳴らして笑うヒソカは何でもお見通しだ。


コクリと素直に頷けば、額にヒソカのキスが降ってきた。


「飛行船乗るよ◇イルミに言ってゾルディック家の借りたからマシだとは思うけどね◆」


ヒソカはそう言って、私を抱えたまま歩き出す。


周りのお姉さん達が悔しそうな顔で私を睨みつけてくるが、それはお門違いってやつだ。
 


††††††††††



飛行船の中では存分にヒソカに甘える。


ヒソカの筋肉質な胸板とか腕とかが好き。


ヒソカの全てが好き。


ぎゅっ、とヒソカの腰に抱きつくと、ヒソカの息子が反応した。


『…変態』


意地悪く私にヒソカの息子を押し付けてくる。


むう…、と眉を寄せる私をヒソカは面白そうに見下ろす。


「名前が可愛くて反応しちゃった◆」


『自分で処理してよね?』


私はそう言って、席を外した。


一時間もあれば十分かな、と自室に戻る。


ベッドに身体を沈めると、ヒソカと私の匂いがした。


ヒソカの匂いに安心していると、瞼が重くなってき、私はそれに逆らうことなく目を閉じた。


どこと無くキルアやイルミなどのゾルディック家の匂いもするけれど、私には安心する匂いであるから問題ない。


その証拠に、ハンター試験中キルアの隣で寝た時は妙に安心したものである。
 

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