3

 
ゴスロリ服を返し、来たときの服をもらい着替える。


『お待たせ!』


四人を待たせていたため、早く着替えて、部屋を後にした。


「皆様、お気をつけて」


ゴトーさんが丁寧にお辞儀をして、皆にそう言うと、キルアが誰も着いてくるなと命令。


どれだけ過保護なんだと言う言葉は飲み込んだ。


『ゴトーさん、過保護もほどほどにって皆さんに伝えてください。もちろん貴方もですよ?』


すれ違い様に耳元で囁く。


「承知しました、名前様。キルア様をよろしくお願いします」


『大丈夫よ。キルア、頼りになるし。まあ、頼りないけど私もいるし、貴方達が心配してるような悪い虫はつかないよ』


全く、呆れるほど過保護というか愛情が過ぎるというか…。


私は前を歩く四人に追い付きながら、一人密かに微笑んだ。




 鳥籠の少年


〈なぁ、今更何だがキルアは名前のことどう思ってんだ?〉


〈レオリオ、無躾だぞ!〉


〈え?俺はてっきりキルアは名前のこと好きなんだと思ってたんだけど、違うの?〉


〈はぁ!?俺が名前を…!?……確かに名前のこと嫌いじゃねぇし、笑ってて欲しいって思うけど…〉


〈キルア。私はその感情を恋だと思うよ。すまない、いらぬことを言ったな〉


〈恋…?俺のこの感情が………?〉


《(何コソコソ話してるんだろ)》
 

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