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どれくらい経っただろうか。


部屋の外から気配を感じる。


がちゃ、という音に私はドアのほうを振り向いた。


「名前………!?」


そこには驚いた顔したキルア。


『久しぶりだね、キルア!!』


シルバさんに向かい合って座っていた私は、キルアが座る分ずれた。


キルアは戸惑いながらも私の隣に腰掛け、父親の反応を伺っている。


目の前に出されているのは私とキルアの食事だろう。


シルバさんが無言で食べるよう促してきたから、キルアと二人黙って食べる。


隣にいるキルアはバクバクと毒薬の入ったそれらを口に入れていく。


私はゆっくりと食べていくが、どうも毒薬は慣れない。


「うまかったか?」


「トリノキシリン。0.5ミリくらいだったから気にせず食っちゃったけどさ」


シルバさんが食べ終えたキルアにそう聞くと、キルアは平然と答えた。


「名前は?」


『同じものを0.1ミリ。混ぜてたのは牛肉のソテーにですよね。…喉が少しピリピリします』


同じように私にも尋ねたシルバさん。


私が毒の耐性をつける訓練が嫌いなこと知ってて入れたんだろうけど、量はキルアのものよりも少なかったみたい。


シルバさんは目だけで頷いた。
 

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