「なんであんたと買い出しなのよ…」


「俺だって会長の頼みでなければ1人で行ってさっさと終わらせている」

「(はあ!?)」


文化祭で必要な装飾などを求めて、生徒会役員である私と希里は会長に頼まれ、お使い中である。

初めは私1人で行くつもりだったが、意外にも量が多かったため希里が駆り出されたのだ。

正直、希里とは生徒会に入った頃から馬が合わない。
会長もわかっていたんだろう。2人で買い出しに行ってくれ、と頼まれた。



「私はペンキ買うからあんたはあっちね」


いい?と希里に顔を向けると眉をひそめている。
(命令すんなってか)

私は希里の返事を待たずしてペンキコーナーへと向かった。



――
――――



「(重っ!)」


定員から笑顔で渡されたビニール袋は思ったよりも重く、腕がとれそうだった。


(そういえば希里と待ち合わせするの忘れた)

(自称)忍者の彼だ。私がちんたらしてる内に帰ったに違いない。

しょうがない、帰ろう。
重たい袋を持ち直すと急にふわり、と軽くなった。



「だからお前には持てないと思ったんだ」

「な、希里!?」



「会長がお待ちだ。帰るぞ」



そういって希里は重たい荷物を持ってくれた。

なんだ、こいつも結構いい所あるじゃないか。



「ありがとう、希里」


ちょっと恥ずかしいから、小さい声で呟いて希里の隣に立った。







縮まる距離

(椿に言われて見張っとったけど大丈夫そうやん)
[むしろオレから見ればケンカップルに見えるがw]
(スイッチ、それ椿に言うなよ。また面倒くせーから)




* * *


氷乃ちゃんより5万打記念に大好きな希里くんをいただきました!


さりげなく助けてくれる希里くん素敵…!
椿GJだねww
きっとそういう意味合いでした訳じゃないだろうけど(笑)


氷乃ちゃん、ありがとうございました^^*